倒壊 | REAL ME

倒壊

私は気付くのが遅かった。
気付いたときには、私が表面上あるいは他人の中に長い時間をかけて築き上げてきた自己と理想の自己・本質的な自己には大きな差が出来ていた。
差どころか全くの別物だと言えるくらいに違っていた。
気付いたときにはその二つの自己の間の隔たりに苦しんでいた。
本質的な部分は勿論変えることは出来ない。もし変えることが出来たとしても相当な時間や気力などを費やすことになる。
そして他人の中に存在する自己は打ち砕くことは簡単なはずなのに相当な勇気と決心が必要になる。
私は今他人の中にいつの間にか築き上げてきた自己を破壊しようとしている。
その行為なしでは完全ではなくても自己を一致させるという欲求が満たされることはなく、私はこれから先も二つの自己の間で藻掻き苦しむのが目に見えているから。

早く壊してしまおう。
そして本当の自分を解放してあげよう。
恐る恐るでもいい。
本当の私ではない私なんて早く消えてしまえばいい。