おはようございます。
中学の時の英語の先生
高校3年生のときの日本史の先生
同じく高校3年生のときの古文の先生、
私が学生のときに敬愛していた先生たちです。
その共通点は、不真面目な人をちゃんと叱ること。
英語のH先生は、ただ単に英語を教科書通りに教える人ではなくて、彼なりのプロセスが頭の中にあったようで、完璧に構築されたストーリーのように教える先生でした。
なんというか、大学受験の対策だけを教えるのでなくて、大学受験の入試問題をつくる教授たちの話や、大学受験の歴史や背景みたいなものから話すような人です。その話のどれも無駄な話はなくて、日々の勉強の中で、重要なヒントになるような話ばかりでした。
先生が、「では」と言った瞬間に授業が終わるチャイムがなるほど、正確で、ストイックな人でした。
そういう人なんだ、そういう指導をする人なんだとわかれば良いのですが、人によっては、「今日は余談が長いな・・・」「こんな雑談ばっかりしてて大丈夫なのかな」と不安になる子がいたり、
「時間の無駄だ」と内職(他の勉強をしていること)をしている人が続出しました。
そしてある日、
H先生は、教室に入って、黒板の前に立つなり、初めて吠えました。
「内職してるやつ、今すぐ教室から出ていけ。」
全員ぼーぜん。
みんな「え・・・・・・」みたいな、顔してぼーぜんとしてました。
先生は繰り返します。標的としている生徒が出ていくまで。
「出ていけっていってんだろう、お前だ。お前もだ。」
過去に内職をしていた人を全員にらみつけ、出ていくように頑なに声を張り続け、教室は半分くらいの生徒が残りました。
出ていくように言われた女子生徒の中で一人「あの・・すみませんでした、授業受けさせてください。」と涙目で頭を下げた子がいたのですが、
「出ていけ。世の中そんなに甘くないんだよ。」
と突き放しました。
そして、しらっと「では、授業始めます。」と英語を教え始めました。
私立の学校でしたが、保護者からクレームがくるということはありませんでした。先生の勝利です。
次は日本史の先生。
私のいた高校は、すべての教科がすべて12段階のレベル(能力・成績)別にわかれており、私は中間クラスにいました。
そのときの日本史の先生が、大変年老いた先生で、日本史の教科書の後ろの方に記載してあることを、「懐かしい」というほど、大変年老いた方でした。
私がいた中間クラスは、まぁ、テストでいうと50~60点台の人が集まるクラスなのですが、
英語や国語に比べて、何かと軽視されがちな日本史ということもあって、授業中は寝てるひとや携帯をいじっている人、内職する人、予備校の宿題をやってる人など結構ゆるい感じでした。
先生は寝てる人は起こさず、内職している人は見て見ぬふりをして、「こいつらが大学受験失敗しても俺は知らない」と突き放していました。「俺の話をきいて、俺のテストで満点取れば、だいたいどこの大学の日本史の試験も良い成績がとれる」と豪語していましたから、よほど自信があったのだと思います。
しかし、携帯をいじっている人にだけは厳しかったのです。
なぜ?
「おい!そこの!お前だよ!携帯しまえ!俺を殺す気か!」
突然声をあげたともったら、「俺を殺す気か」と言いだしました。そう、ペースメーカーを入れていたためです。
一度は携帯をしまうものの、翌日はまた携帯をいじる人がいるものだから、先生がついに切れました。
「俺が死んだらお前らのせいだからな!」
なんか怖くて、その日から卒業まで誰も先生の前で携帯を出さなくなりました。
命がけで先生の勝利です。
で、最後、古文のY先生。あぁ、とてもかっこよくて、ダンディーで素敵な先生でした。←私観
古文、これも私は中間クラス(中の上くらいかな)だったんですが、先生、古文が大好きで大好きで、仕方がない人で、「なんでこの面白さがわかんないんだよー!」といつも嘆いていました。
そして古文愛が強すぎて、宿題をやってこない人に対しては特に厳しい古文のY先生。
「忘れました」とひとたび生徒が申告すると
「なんでやってこないんだよぉー!!!!!なんでだよ、こんちくしょー!」
とブチ切れ。
なんかもう古文への愛が深すぎて、重いくらいです。
そして、すねてしまう。授業中なのに、無言の時間が10分くらい。
Y先生がこういう人なんだと知らない生徒は、この無言の時間の過ごし方がよくわからず、きょろきょろして、「・・・・・いま・・ん?なんだ???・・・・・自習?!」と不安がります。
そして、無言の時間がしばらく過ぎると、
突然先生、顔をあげて、「終わった?」と宿題を忘れたと申告した男子学生に声をかけます。
男子学生、「・・・・え?!」と驚きの表情。そりゃそうです。
この無言の瞬間にやれってことだったんですね、あらかじめ説明してください、先生。
授業がなかなか進まず、「なんだよもー!!!」とまたすねるY先生。
そんなことが3回くらいあって、
「もうお前らなんか知らないからな!!!」と教室をすたすたと出て行きました。
授業終了。強制自習。
で、次の日の古文の授業で、またY先生教室に入ってきて、
「お前ら、宿題やった?みんなやった?」と聞いてくるので、「やってきましたー」とみんなで答えると、
「おぉー!すげーじゃん!!!よし、今日はガンガン進めるぞー!!!!!」と張り切るY先生。
やれやれ。
ちなみに、やってきた宿題の出来が悪くても、怒らない。「ん?そうじゃないよ、もっと考えてみて。前の文章で~って書いてあるでしょ?そこから想像してみて。」って優しく誘導してくれる。
やってこないことにとても腹を立てる先生。
最終的に全員が宿題をやるようになったので、先生の勝利です。
大学受験が無事に終わり、志望していた大学に入れることが決まった時、ちゃんと報告しにいったら、みんな「おぉー!よく頑張ったな!」と笑顔でした。「先生のおかげです」と頭を下げると「そりゃそうだわ。」とみな一様に嬉しそうにします。
先生って大変な仕事だな~といつも思いますが、その先生たちから多くを学びました。(無能な教師もたくさんいましたけど。)
では、素敵な一日をお過ごしください。
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