タイラーレイク(2020・米)


おすすめ度:★★★★☆(4.0点)


NETFLIXオリジナルのクリヘム新作!

(新作といってももう去年の作品…)

ずっと夫と観よう観よういってなんだかんだで後回しに、やっと昨日観られました!♡


傭兵のタイラーレイクはバングラデシュにさらわれたインドのギャングの息子の救出任務を請け負う。

孤立無援の状況の中、無事少年を救うことはできるか…!?


的な、ストーリーはいたってシンプル。でも、ただの筋肉アクション映画ではなく、ドラマもうまく描かれていてバランスのいい映画でした!


①アクションシーンの迫力!

特に序盤のカーアクションはワンカット風なんだけど、視点がカメラの中にあったり外に出たり空からだったりぐるぐる変わるにも関わらず、ワンカットに見える感じになってて(実際ワンカットなのか、ワンカット風に見せてるのか知らないんだけど)いったいどうやって撮影しているのか、あっぱれです!いろんなカーアクション観てきたけど、かなりハイクオリティでした。素晴らしい!

また序盤、タイラーひとりで、敵のギャングをバタバタ倒すシーンも泥臭いんだけど、そのあたりにおちてる掃除用具とか使ってテンポよく倒していく様子がスピード感も迫力もあってとても良かった。

そして最後に銃を使ってたたかうシーンは、大好きな『ジョンウィック』を彷彿させる、至近距離でのガンアクションにどきどきしました!!




②スパイス的にうまく効いてるドラマ

設定を長々語るシーン等はなくて、ドラマによって中だるみすることはないんだけど、ちょっとした会話やしぐさにタイラーと少年の信頼関係の変化等盛り込んでて、その加減がお見事!

アクション映画って中途半端にドラマ盛り込んで『その設定必要あった!? 』的なことがしばしばありますが、アクションを邪魔しない程度のドラマ、かつ登場人物に感情移入できる、絶妙な具合に落ち着いていてよい。

序盤タイラーに『俺のことを信じるか?』と聞かれ『絶対無理!』と答えていた少年が、タイラーに心を許していく過程が良かったです。



③ラストの解釈について

ラストシーン、少年がプールからあがり、そこにはタイラーのような人影が…

というところで終わるんだけど、監督としてはタイラーは死んだ、ということで物語を完結させたかったけど、試写会でタイラーに生きててほしかったという声が思いの外多く、急遽ラストシーンの演出を追加して、タイラーの生死はご想像にお任せします、的なラストに変更したとのこと。

個人的にはどんな映画でもハッピーエンドになって欲しい人なので生きてて欲しい…!!そして続編を是非!

武骨なクリヘムを楽しめるよい映画でした。


ところでルッソ兄弟のこれはどうなった…?