キャンディと結ばれたのは誰? | オリーブの樹

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感じた事・行った事を綴ります♪

単刀直入に言っちゃう照れ

 

キャンディの王子さまはアルバートさん

故に生涯キャンディの隣にいるのはアルバートさん。

 

 

理由ですか?

 

だって、そうとしか読めない。

あれで「実はテリィと・・」なんて誰が想像できる?

テリィとはきっちり別れ、テリィも「スザナを幸せにする!」と再確認してロックスタウンからNYに戻っている。

 

アルバートさんもガンガンキャンディにアプローチしている。

「幸せにしたい」とも言ってる。

キャンディも意識し始めている(気がする)

 

だからさ、いろいろ障害がありながらも、2人らしく暮らしたんじゃないかな。おねがい

 

 

 

でも、それは漫画のお話。

 

ファイナルストーリーという小説は、原作者曰く

「続編ではありません」との事だから、続編じゃないらしい。

漫画の続きを書いたものじゃない。

最初から別物。

「小説版を一から書き直した」とも言ってるからね。

 

その証拠に『丘の上の王子さまが初恋の人』というフレーズは、ファイナルには出てこない。

シカゴでの同居生活もカットされているから、アルバートさんのガンガンアプローチもない。

 

私はファイナル、アニメ、漫画をほぼ同時に頭に入れたから

それぞれが別の作品だとよく分かる。キョロキョロ

 

みなさん、「アニメと漫画は別物」という区別は秒でするのに

「漫画とファイナルが別物」という区別を何故かしないみたい。

 

漫画とファイナルは描いた人物が違うし、しかも30年のタイムラグがあるのに・・

 

・・それほど漫画の影響は大きい、ってことなんだろうけどにっこり

 

漫画は「チーム」で作った。

原案は「水木杏子」だけど、作画のいがらしゆみこ氏と編集者の手が多分に入っている。

ファイナルは「児童文学者の名木田恵子」の単独著書。

 

水木杏子と名木田恵子はDNA的には同一人物だけどね。

 

 

ファイナルを読んだ頃は子育て真っ最中だったから

「国語の長文」は12年間子供と一緒に毎日解いていました。。

東大卒がゴロゴロいる家にお嫁に来ちゃったからね。あせる

 

我が家の教育事情はこちら下矢印

 

 

 

だからね、ファイナルを読んでも自然に「読解」になっちゃう。鉛筆

 

「文章中に書かれていない事を勝手に読み取るな。主観を捨てろ」

「時間の流れの整理」

「心情の変化」

 

私にとって、大人はそのように読むのがスタンダードだと思っていた。

 

何度読んでも、ファイナルのキャンディが一緒に暮らしているのはテリィ。

 

 

理由ですか?

 

だってテリィは言ったのよ。

「ぼくは何も変わっていない」

つまり、テリィは以前と同じようにキャンディが好きグラサンハートってこと。

 

テリィはキャンディが好きだ、とファイナルの物語中に散々書いてあるのだから

「変わっていない」=「キャンディが好き」以外の解釈はない。

 

――変わらず、スザナと添い遂げるって解釈もできる?

 

「スザナを幸せにする」

なんてテリィのセリフは、ファイナルには出てない。

だから邪推する必要はない。

 

「キャンディに幸せになって欲しい」という気持ちが変わらないって解釈もできる?

 

でもさ、そんな事をワザワザ別れた彼女に伝える必要ある?

1年前に言おうと決めて、更に半年間迷いに迷ってさ。

そもそも別れた時に、同じ言葉を涙を流しながら伝えてるじゃん。おいで

 

 

スザナが亡くなった後に、自由になったテリィが手紙を書いたんだよね。

だって、スザナの死亡記事の次に出てくるし

3章に登場する手紙は時系列に並んでいるからね(ラガン家関連以外)

 

しかもあんなにはハッキリ「あれから一年経った」=(喪が明けた)

と書いてある。

一年の根拠は、それしか見当たらない。

 

つまりスザナが亡くなって、フリーになったテリィは迷いながらキャンディにアプローチしたってことだよね。

だからさ、キャンディがまだテリィを好きなら簡単にハッピーエンドになりそう。

 

じゃあ、ファイナルにはそれが書いてある?

 

書いてない。

 

だから読者が混乱するのかな。

 

ファイナルにはこう書いてあるんだよね。

・・・テリィ、好きでした

 

これは恋心を封印した、と解釈できそう。

 

 

そして20代のキャンディの最後の言葉はこう書いてある

真っ白な明日には何が待っているのでしょう。どんなことも、何故か楽しみです

 

 

真っ白なんだって。

 

何も決まって無いのね。

 

恋心を封印した後に、テリィから手紙が来たという流れになっているのよね。

 

でもさ、手紙が来たからって直ぐに復縁するものかな?

とっくにアルバートさんと恋仲になっている可能性もあるよね。グラサンハート

 

でもさ、それ書いてないんだよね。

 

アルバートさんは何かキャンディに伝えた?

 

伝えて無い。

「感謝している」「君の幸せを見極めたい」って言ってるけどね。

感謝はさ、記憶喪失から救ってくれたことでしょ。

 

幸せを見極めたい、ってさ、もう親の領域なんだよ。

恋人に言う言葉?

 

言わないよ、思わない。

 

恋人なら

 

「幸せにしたい」「幸せになろう」でしょ。

 

そんなこと、自分に当てはめれば分かるよね。

彼氏や旦那さんに「幸せを見極めたい」って思う?言う?

 

・・意味が通じない。汗

 

往復書簡、穿った視点で読んだことある?

 

どうもね、ファイナルのアルバートさんは人生について思い悩んでいたみたい。

これ、漫画には無かった描写よね。

 

生き方を見つけ、経営者として頑張る、頑張っている姿が書かれている。

 

色眼鏡で見るから、「キャンディ、会いたい」などの普通のセリフが、意味深に見えるんじゃないかな。

 

もう一回言うけど、ファイナルには「初恋の相手」なんて書いてない。

 

キャンディがアルバートさんへ向けている言葉の方がもっと顕著よね。全然色気が無い。

恋する乙女の文面じゃないよ。

お父様~~と連呼してるもんね。

 

 

つまりさアルバートさんは親心寄りで総長の道を邁進し

ガキのキャンディは真っ白で我が道を突っ走り

愁いを秘めたテリィはキャンディがまだ好き。

 

20代のキャンディ達の状況は、こうなんだよね。

 

凄くシンプル。

 

 

でね、本は急に30代に跳ぶ。

 

30代のキャンディ住んでいる環境ね。

邪推せず、真っ直ぐに読むよ。

 

ロンドンの蚤の市が出てくる。

あのひととキャンディはいつも近くにいて離れない、とも書いてある。

つまりさ、イギリスに住んでいるってことになる。

となると、エイボン川はイギリス。

 

これは読解。

これを他の国に当てはめるのは、ただの妄想。

 

そもそも、原作者は海外でリップサービスしてるしね。

エイボン川はストラスフォード」って汗

 

 

シェークスピア全集はテリィよね。

だってテリィの別荘にあった、って書いてあるもん。

 

・・アルバートさんも持ってる?

 

持ってるかもしれないけど「持ってる」って言葉は出てないのよ。おいで

だから、その可能性を考える必要はないの。

屁理屈になっちゃうからね。

 

 

で?両手を広げたのは?

アルバートさんが両手を広げた絵も文章も、出てないよね。

あったでしょ!と思った人はもう一回チェックしてみて。無いから。

 

「どうしたんだい?キャンディ」

このセリフはテリィの口癖ね。テリィは何度もこのセリフを言っている。

どうぞ、数えてみて。

アルバートさんの3倍以上言ってるから。

 

黄色い水仙は「復活」を意味するんだよね。

キリスト教のイースター(復活祭)の花でもある。

水仙だけピックアップしても、テリィに結び付く。

だって学院時代のテリィは水仙の香りを嗅いでいた、という文章が出てくるもん。

 

 

もうさ、直接的なヒントが満載なんだよね。

 

原作者はあのひとを曖昧にした?

そんな風に読める人もいるかもしれない。

 

「キャンディキャンディは初恋回帰の話。アルバートさんじゃないと意味がない」

「原作者は考えを変えたの?そんなはずない」

 

そう思う人は、漫画の影響が著しい人なのかな、と思う。

 

原作者は書いてるじゃん。

「曲がり角を曲がったところには何が待っているか分からない」

「怖れずに進んでいく」

 

自分でも予期していなかったことが起きたみたいだよ。

 

100年の友情だと思っていた漫画家先生と長期の法廷闘争した後に書いたんだよ?

アルバート推しだった漫画家先生が描いた漫画通りに書くと思う?

漫画と決別した!っていって、原作者は挿絵無しの小説の復刻版を2003年に出したんだよ。

 

それに対抗するように、漫画家先生は「新キャンディキャンディ」の台本を募った。

それを見た原作者が嘆き、ファイナルの書き下ろしを決意した。

 

そーいう流れがあるんだよね。

 

つまりファイナル出版は、原作者による一種のクーデター。

クーデターの産物なんだよね。

 

・・・ファンは複雑。悲しい

 

法廷闘争がなければ、おそらくファイナルストーリーは生まれなかった。

テリィファンは感謝するべきなのか・・汗

 

アルバートファンは、色々な物を失ったのかも。ネガティブ

 

 

原作者は考えを変えたみたい。

 

 

でも、そんな事は人生にはゴロゴロあると思う。

 

アルバート推しは漫画の先の物語で夢を見る。

テリィ推しはファイナルで夢を見る。

 

それでいいと思うんだけどね。