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こちらは自閉っ子育児ブログです。
私うーさん
夫はじめくん
一歩(いっぽ)くん 5才
よろしくお願いします。
今回は「指さし」と「共同注意」について。
コミュニケーションにつながる部分で
一歩くんの苦手な分野です
指さしと共同注意
指さしの前段階として
「親が指さした方を見る」
ことが必要になります。
これが 共同注意 と呼ばれるものです。
志向の指さし 9〜10ヶ月
とも呼ばれます。
1才前の赤ちゃんは、指さしがもつ意味を理解しているんですね。
「9ヶ月革命」
赤ちゃんが 9ヶ月〜12ヶ月の間に行動を劇的に発展させること。
指さしの理解はこの革命の初めの1歩です。
指さしの理解=共同注意の成立
何かに興味を示し気持ちが動くことで
二者の間の関係(二項関係)が始まり、
「子ども・大人・物」の間に関係ができることで、三項関係が始まります。
自発(定位)の指さし 10〜11ヶ月
気になったものを指さす
ほしいものを指さす
もし赤ちゃんがおしゃべりできたら、「あっ〇〇だ」と言って自己完結する感じかな?
大人が「そうだね、〇〇だね」「こっちに行きたいのかな?」「これがほしいの?」などと赤ちゃんの気持ちを汲んで応えるうちに、「要求」の意味づけができるようになります。
「要求の指さし」1才過ぎ
要求の指さしができるようになると、大人と簡単なやりとりが成立します。
やりとりを繰り返すうちに、自分が心動かされたものを共有したくて、大人の顔を見るようになります。
「叙述(共感)の指さし」1才過ぎ
指さし+親の顔を見て共感を求める
もしおしゃべりしてくれるなら、「ママ見てー、〇〇だよ!」という感じかな?
三項関係はコミュニケーション力を獲得する為の第一歩。
自分の気持ちを人に伝えること
=コミュニケーションの手段としての言葉の土台となります。
親が見ているものを見ようとする「視線追従」や、自分の行動を決定する為に大人の表情を伺う 「社会的参照」のように
「共有すること」が必要な力は三項関係ができていることが前提になります。
ここまでできたら、発語がなくてもジェスチャーや指さしなどで応答できるようになります。
「応答の指さし」1才半
「〇〇はどれ?」で答えを指さす
1才半健診では、発語よりも指さしの方が重要とされます。
なぜなら…
- 1才半時点で「自発の指さし」「要求の指さし」は健常児は100%通過する。
- 「応答の指さし」は健常児でもまだできない場合もあるが、2才時点では100%通過する。
- 後に中〜重度の精神遅滞、広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)と診断される子どもは「指さし行為」が1才半でほぼ100%出現しない。
…という統計があるから。
悲しいかな、一歩くんもあてはまりました
ちなみに、一歩くんの初めての指さしは
1才7ヶ月 接触の指さし
(絵本を指さして名前を言ってほしがる)
だったのですが、
最初の指さしが「接触の指さし」で、他の指さしが出ていない場合、自閉症が強く疑われるそうです。
参考資料:新潟県1歳6ヶ月児健康診査の手引き
…
というわけで
コミュニケーションとしての言葉を獲得する為には
共同注意→三項関係
の獲得が必要不可欠になります。
人に何かを伝えたい!という気持ちを育てるには、一緒に遊んだら楽しい!という「共有する」ことがとっても大切。
以前、主治医から
社会性を育てるには、まず、人と一緒に遊んだら楽しい!とわかるようになること
と言われましたが、本当にそのとおりだと実感しています。