なでしこ 準優勝を考察

出来れば…連覇させてあげたかったとは思うけど…
佐々木監督が述べたように『決勝』の舞台に上がることが目標だったので、現状としては最高の結果と言っても過言ではない
トーナメント表の反対側なら、ＢＥＳＴ８止まりもあり得たと思える
それだけにチャンがあると思えた決勝アメリカ戦だったが、『打倒なでしこ』の目標を掲げた元CHAMPIONの引き出しは予想以上にあった
逆に言うと『自分たちのサッカー』をするだけしかなかったなでしこには、秘策…と言うよりは対抗策が準備できなかった
それほどにギリギリのパフォーマンスで勝ち上がれたのはメンタルだったのかもしれない

『連覇』ができるのは前回CHAMPIONだけだとしても、『連覇』『連覇』と言葉だけが踊り、
この４年間に基本ベースが大して変わっていないことには『ダンマリ』を決め込んで、期待だけを煽るのはいかがなものか？

例えば…ニュースのスポーツコーナーで『なでしこリーグ』の結果は報じられるだろうか？
まぁ…Ｊリーグ自体が華々しく始まるまでは男子リーグでもニュースになることは殆ど無かったけど…

生活の糧の職業として選択するには厳しいプロ女子サッカーの日本の現状がある
また、結婚や出産をしても続けられる環境にあるとは決して思えない
裾野を広げることは確かに重要だが、『プロ』として活動できるベースが不十分であることを無視して結果を求めるのは酷というもの
『奇跡』はそうそう起こったら奇跡ではない
堂々と『優勝』を狙って獲れるだけの下地があってこそ『連覇』もあり得る