テストマッチの結果に浮かれてる場合じゃない | ゆうのなりきりスポーツコメンテーター

テストマッチの結果に浮かれてる場合じゃない

去年の記事をPocketに保存してあったので掲載しておこう
2014/06/28 16:52:00
W杯デイリーコラム:日本がCBを育てるために必要なこと 現在の日本サッカーの大きな弱点
文/チェーザレ・ポレンギ GOAL JAPAN編集長。ツイッターアカウントは@CesarePolenghi

2014WC

イタリア代表が幾ら低迷しても、激戦区のヨーロッパから必ずWorld Cup™に出場してこれたのは、強力なCBの個の能力の高さおかげと言っても過言ではないだろう
予選リーグをグリーンシート若しくは最小失点で乗り越えられれば、少なくとも指揮官は戦術の中に1点を獲るだけの戦術はあるはず…つまり、勝点3か1をもぎ取れる計算が成り立つ
しかしながら、複数失点…それも何点取られるか分からない状況での戦術は成り立たない
つまり、成り行き任せにならざるを得ない…コレは指揮官にとっては厳し過ぎる状態

ハリル・ホジッチ体制になってアグレッシブさと縦への素早い攻撃はテーマとして浸透しつつあるが、ディフェンスについてはブラジルから何も変わりはない
相変わらずDFラインの裏を突かれた場合のカバーリングはバタバタだし、CBとして先発した槙野はスピードがあるタイプではない
組織として縦に速い攻撃を持ち、個人で打開出来るFWが現れた時、打開策はラインを下げて亀のようにして相手がミスしてくれることを願うしかなくなる

ロシア大会までに(例の件で開催は絶対ではなくなったが…)吉田を脅かすような存在のCBが出現して来なければアジア予選は通過できたとしても、本戦で決勝トーナメントに進める可能性は低いままだろう

得点シーンに焦点を当てただけのニュースや番組だけではなく、
『CBって格好良いなぁ~』って子どもたちが思えるような取り上げ方をしなければならないことも考慮して欲しいものだ

長谷部のキャプテンシーだけでなく、DFリーダーとしてアグレッシブな槙野のような存在は欠かせない
少なくとも今回のテストマッチでクリーンシートで終えられたことは評価に値する
最終予選までは厳しい相手国とは戦わないだろう
少なくとも、本戦まであと3年はある…その間に強固なCBの発掘は欠かせない