そんなチーム状況で、大きな明るい材料は鳥谷選手の通算2000本安打!
あと1本として甲子園に帰ってきました(^^)
過去、タイガースの選手で甲子園で記録達成した選手はいません。
そして、甲子園で2000本安打到達は、王貞治さんと若松勉さんだけ!
いずれもチームの顔、プロ球界を代表する大選手!そして現役時代の背番号1の左打者!
何と共通点の多いこと!記録達成が待ち遠しい試合となりました(^o^)
しかし、2回裏に流れが一変します!
一死から中谷選手が四球で出塁、
そして鳥谷選手の登場です!
期待感から来る異様な空気が球場を包みます!
ベイスターズ先発、井納投手も空気感に押されてか、ボールが先行…
ストライクを取りに行った3球目のフォークボールを、鳥谷選手のバットが捉えました!!
ものすごい大歓声の中、セカンド頭上を越えるライナーは右中間を破ります!
一塁ランナーの中谷選手がホームイン、堂々のタイムリー二塁打で大記録を甲子園で達成しました!
僕自身もタイガース生え抜き選手の通算2000本安打達成という歴史的瞬間の実況できて幸せでした(^^)
実は大興奮で、あまり実況内容を憶えていません…
後から聞き直してみたら、鳥谷選手が2塁に到達した瞬間に「鳥谷、2000本安打達成、おめでとう!」と言ってました(笑)
実況で「おめでとう」もどうなのか…とも思いますが(^^;; 心から出た言葉ということで、お許しいただきたいと思いますm(__)m
僕は2001年からタイガースの実況に携わっています。
したがって鳥谷選手もルーキーイヤーから実況しているわけです。
そんな選手のメモリアルゲームを実況できたことは、アナウンサー冥利につきますね。
「歴史的瞬間に立ち会える!」
アナウンサーという仕事の最高に贅沢な瞬間ですが、まさにそれが現実化したのだなぁ…としみじみ思います。
あと1本という嬢で打席に向かう時から、記録達成の瞬間まで、全ての空気感を体感できたこと。
これは一生の思い出となりました。
と同時に、この素晴らしい仕事を目指す皆さんにも、このような幸せな瞬間に立ち会って欲しいとも感じます!
そして、多くの視聴者の皆さんにも素晴らしい瞬間を伝えたいと思います。
以上、スポーツアナウンサー寺西裕一でした。