気仙沼市へ その3「唐桑最終日と陸前高田市」 | You-SuKe official blog

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シンガーソングライターYou-SuKeのブログです。

3日目は快晴。前日の夜が遅くてさすがにちょっぴり寝坊。
チェックアウトは何時でも良いよと、いつもながら民宿Sさんには頭が下がる思いです。
荷物をまとめていたら、民宿のお嬢さんカノちゃん小学3年生登場。
あたりまえのように部屋に入って来て、絡まれる(笑)
ちなみに僕のことは「ゆーすけ」と呼び捨てですハイ。

それじゃぁツーリングでも行こう!となって、自転車で唐桑を散歩開始。

とりあえずローソンまで行ってアイスを食べる。
小銭が少ししかポケットに入ってなくて、10円足らずにレジで2人で困る。。
小学生パワーでねぎってもらったけど効果がなかったので、最終手段でアイスのランクを落として無事ゲット。
アイスを食べながら、共通の知り合いである高校生のSちゃんの高校が気仙沼高校か否かで揉める(笑)
両者一歩も引かずにツーリング再開。


僕の空気圧が足らずにガソリンスタンドに泣きついた。
何故かカノ嬢は勝ち誇った顔で眺めてる。。

民宿に戻って、次はカノ農園での栽培指導を行いました。
実はかのちゃん、僕の真似をしてトマトベリーを家庭菜園で育てていたんです!

伸び放題のトマトベリーの樹を整理して、陽があたりやすくしました!

順調にトマトベリーの実が沢山育ってました!!
赤くなるのが楽しみだね~♪


そんなこんなをしていたら、すっかり出発時間となってしまったので、
かのちゃんと民宿に別れをつげ、気仙沼市内でお土産を買い、僕らは陸前高田市へ向かった。

陸前高田市は唐桑のとなりで近く、僕は一番最初にボランティアに入った時にも訪れていた。この地域は気仙沼や唐桑と地形が異なり、平地が多いことからより広範囲に大きな被害を受けた場所だ。

左の方に写っているのは有名な一本松です。


僕が最初にここに来た時の見渡す限りのガレキの山と静けさは忘れられない。
今は、ガレキは大部分が片付きつつあるものの、ほぼ震災直後のままに近い場所もあった。

ここでは80名の方が亡くなられました。
沢山の千羽鶴と花が置いてありました。

胸が締め付けられて苦しくてなんともいえないあの感覚を久しぶりに感じた。


今回の旅のレポートでは、楽しい事をおもに綴って来た。

いつまでもネガティブな事を書いているわけにもいかないからね。
見る人の中には僕がずいぶん陽気で、被災地が少し明るいイメージになった方もいるかもしれない。確かに間違いじゃない。

でもね、そこらじゅうに悲しみが横たわってるんです。今もまだそこに。
悲しみに打ちひしがれて割り切れない思いを持った人々が沢山いる。
それでも、前を向いて歩くけど、でも涙が止まらないんです。
だけど前を見てみんな歩いてる。泣きながら笑いながら。


この旅で沢山の人達と話して来た。
真っすぐに気持ちを話してくれた方々、ありがとうございました。
みんなの思いを大事に持って帰ります。
またすぐ来るからね。


ありがとう東北。

<了>