先物(さきもの) | 『不動産のしくみと新常識』著者ブログ

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株式会社ユー不動産コンサルタント脇保雄麻

不動産業者の間でよく「この物件は先物です」と言ったりします。

 

一般のエンドユーザーの方に対しては、おそらく不動産業者は言わないでしょう。

 

 

先物(さきもの)とは何かというと

 

仲介している不動産業者が先にあるということです。

 

例えばよく言われるのが、

 

ある不動産業者のネット掲載している物件を

 

他の不動産仲介業者が物件の確認で

 

「ネットに掲載されている●●マンションは当社のお客様で紹介可能ですか?」

 

と聞くと、

 

ネット掲載している不動産業者は

 

「この物件は、先物です」

 

と言われたりします。

 

 

これはどういう意味かというと

 

ネット掲載している不動産業者が売主から直接媒介をしているわけではなくて

 

ネット掲載している不動産業者の先に売主から媒介契約受けている不動産業者がいて

 

その不動産業者から物件を借りてネット掲載しているということです。

 

 

 

少し話はそれますが

 

ネット掲載している不動産業者の中には、

 

売物ではないもしくは過去成約済の物件を掲載して

 

「この物件は先物です」と言ったりする業者も中にはいます。

 

いわゆる、おとり広告ですね。

ネット掲載して反響がいい物件は、長く掲載しておきたいと思うからね。

 

また、

 

売主仲介会社が直接ネット掲載しているにも関わらず

 

「この物件は先物です」なんて答える業者もいます。

 

こういう業者は何でこんなことするのかと言うと

 

自社の買主で仲介して手数料を売買両者からもらいたいという理由と

 

売主の価格交渉するためと考えられます。

 

売主さんに「なかなか反響もないから価格下げましょう」みたいにね。

 

 

 

こんなことやっている不動産業者がいるから

不動産業界はレベルが低いと他の人から思われてるのになあ、、、、、。

 

 

少しでも皆様の参考になれば幸いです。

 

株式会社ユー不動産コンサルタント

脇保

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