テスト勉強中に、息子がイライラして、私と口喧嘩になり、お互いの言い分が食い違い、収拾がつかなくなったことが一度ありました。


もう一緒に勉強するのは今度こそ無理なのかなと思って、別れを決意し、その場を離れる私。



やっちゃったな〜と思っても、時間は戻せません。


そんな時、息子の方から「俺と一緒に勉強したい?」とライン。


やや上から目線の提案に、もちろん乗っかることにした私。またすぐ一緒に勉強をはじめました。

息子も折れてきて、私のやり方で勉強すると言って聞きません。




そこまでして、一緒に勉強しようとするのは、息子には息子の、私には私の、理由がありました。



私の理由は周知の通りですが、


息子の理由の一つは意外なものでした。



一つ目は、中間テストの報酬でどうしても欲しいものがあるから、それをゲットするためです。

そのことはなんとなく分かるのですが、もう一つ理由がありました。




息子が、はっきり言ったわけではないのですが、それは学校での(今の言葉で言えば)マウント合戦のようなものかなぁと思いました。


私の思っている以上に、学校では友達同士でテストの番数の話になっており、お互い番数を教え合っているようです。

私の時代は、私は友達に自分の番数を話した記憶はありません。



そして、成績が良いということが、友達にマウントを取るのに結構必要なのかなぁと思いました。



クラスを超えて友達が多い息子なので、クラスメイトに対してというよりも、自分の仲の良い友達同士の、学年での話みたいです。

(友達が多い判定は私基準のもので、私は友達は多くはなくて、少数でも深く仲良くなるタイプでした。そんな私の目から見れば、相当友達の多い息子ですが、社会一般的に見れば普通なのかも?)




そんな理由があるので、良い点数を取りたくて、息子は今のところ、勉強については私を頼らざるを得ず、また私のところに戻ってきました。




私と勉強してもすぐ喧嘩になるので、分からないことがあるなら塾へ行けばいいと何度も勧めるのですが、学校で塾へ行っていない人は少数です。

塾へ行っていなくても勉強ができる人というのが今までの彼のステータスやアイデンティティであったようです。

そのため塾へ行きたがらない息子。

だから、本当にどうしようもなくなって、勉強が分からなくなれば、塾に行くことにも同意するのではないかと思います。


もちろん、こうなる前に塾に行かせていれば、と母は非常に後悔しています。





学校でのヒエラルキーが最も重要な中学生。


自分で、ヒエラルキーの上位にいると意識し、それを保持したい息子。






今まで、勉強しなきゃいけない理由を、


息子に腐るほど何度も説明してきました。




大学に行ったら遊んでいいんだよ、とか。


将来何になるか決めていないんなら、学歴はあった方がいいよ、とか。


生涯賃金のこととか。






そんなこと、な〜んにも、


響いてはいなかったんです。






何にも息子には響いていなくて、彼が感じているのは、ただ自分の目の前のこと。



それは、学校での立ち位置、


ヒエラルキー、


友達に対するマウント。




それが一番に彼を動かす理由なのでした(多分)





関わり方、接し方、いろいろ息子の立場になって考えないと、私にはいつまでも理解できずに、見当違いな説得を繰り返し、平行線になることが、よ〜く分かりました。