今日、私は、たまたま有休でした。


午前中は用事があったのですが、

午後からずっと、これからどんな言葉で、子供に声をかけたらいいのか考えたり調べたりしていました。


うんざり言葉を言わない、私の価値観で子供を動かそうとしてはいけないと意識はしていても、うっかり今までのような言葉がけをしてしまわないように、細心の注意をはらう必要があります。



アドバイス、指示、命令は絶対にしない。

子供の言葉に共感する。寄り添う。



そうは言っても、一日中ずっとゲームをしている子供を放っておいたら、私が子の反抗に屈した、お母さんは自分の言いなりなんだと息子が勘違いしてしまわないか、そこだけが心配でした。



そこで大事なのは、子供の存在そのものを承認するということらしいです。

そのままのあなたでいいんだよ、

そのままで価値があるんだよ、

と私が心の底から思っているということを、子供に知ってもらうこと。


そのままのあなたでいいと言っても、全く勉強せずに底辺の成績になったとしても、それでもいいのでしょうか?


しばし自問し、私にはできそうもないと思った時に、彼が生まれた時のことを思い出しました。


あの時は無事に生まれてきてくれたこと、それだけで無条件に嬉しかったのではないか。


それなのに、子供にいい点数を取ってほしいとか、進学校に進んでほしいとか、そんな贅沢なことをいつのまに考えるようになってしまったんでしょう。


生まれた時の気持ちを思い出したら、これからすることが、本当に、どんな結果になろうとも、私の子供で生まれてきてくれたことだけでいいと思いました。

こんなダメ母でも、

私の子供でいてくれるだけで

ありがたいと考えました。



どんな成績になってもいいから

「勉強しなさい」など小言は

絶対に言わないと決意しました。





自分が変われば、

相手が変わるというのは本当のことみたいです。



子供が帰宅した時の会話です。

ここ数日、小言を言う回数を劇的に減らしていたおかげで会話が少しできるようになってきていました。



母「おかえり」


子「明日、漢字コンテストがあるよ」


数日前にそれを聞いた時は、

まだ私の方向性が定まっておらず、

また一緒に勉強できる?的な

簡単な約束をしていました。



母「どうする、○○に任せるよ」


子「じゃ勉強しない」


母「そうだね、しても、しなくてもいいんじゃない」


子「ん〜でも点数悪かったら、来週補講になって、放課後遊べないしな」



合格ライン以下なら懇談会のある日の放課後に補講があるらしいです。

部活もないので、友達と遊ぶのを楽しみにしている様子です。

漢字コンテストは成績表にも載る割と大事なテストのようです。



その時は、私はそれ以上の返事をしなかったのですが、夕食中に、漢字のワークなどの勉強道具を後で自分の部屋まで持ってきてほしいと頼まれました。



後で部屋まで持っていきましたが、本当に勉強したか、どのくらい勉強したかは分かりません。

でも、自分から、あんなに早い時間に勉強のことを言葉にしてきたのは、はじめてのことだったのです。

嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。


夢かと思いました。




実際にどのくらい勉強したか、どのくらいの点数になるかなんてことは、正直もうどうだっていいです。それくらいに嬉しかったです。


これが最初の一歩かもしれません。



そして、部屋に行った時に、今まで、私の価値観で叱ったりしてきたことを反省していると伝えました。

もう子供じゃないから、これからは自主性に任せる、口出ししないと伝えました。

息子には「本当に反省してよ」と言われました。


私達親子は、関係修復に向かっています。


しかも、早速、

子供が自分から勉強する気になったのです。


北風と太陽みたいで、

本当に興味深いです。



悩んだけど、

これで良かったんだと思いました。




最初は不安でしたが、

今は揺るぎない気持ちで息子に接していこうと思っています。



まだリスタートしたばかりですが、

心は幾分晴れやかです。



かすかな光が見えてきました。