私は「動物もの」と「戦争もの」は嫌い


2021年11月に発売され

2022年4月本屋大賞を受賞した

「同志少女よ敵を撃て」


第二次世界大戦時の独・ソ戦

ソ連の女性狙撃手がヒロインの物語


女性狙撃手である少女達が見た生と死

戦争の悲惨さ

極限の中での少女達の心情、友情


対ドイツ軍戦

戦争にどちらが正しいなんてことはない


それぞれの視点を考えれば

誰もが自分達の正当性を

自分自身に納得させなければ

戦うことなんてできないのだから


異常な戦時下での無数の人々の物語

主人公の彼女達には

それぞれ夢があった

彼女達が望んだ、夢みた未来


平和な?時代を生きる私たちは

その気持ちを

想像することをしなければならないと思う


「撃たないで!」と思う

タイトルに嫌気もさしたけど、

どうしてこのタイミングで

この本が本屋大賞なのかと思い

重い気持ちで読み始めた

一気に読むこともできなかった

残酷すぎるシーンに吐き気がした


この本は

決して美化せず正当化せず

ただ、そこに生きた人々(敵も味方も)の

痛みが書かれている


現実世界では

いろいろなニュースに触れ

惑わされる毎日

何が真実なのかもわからなくなってしまうけれど


私にできることは

人々の痛みを想像すること


物語の中で

ソ連兵として戦うことを決意した

ウクライナ出身の狙撃兵がいる

その時代に

彼女が何をどう考えたのか

自分の頭で想像力を働かせて

考えることができる

これこそが本を読むということ

文学の力だと思った


この本をもう一度読みたい?と聞かれたら

もうたくさん!と私は答える


大好きな本屋大賞で

こんなに辛い気持ちになるのは

悲しすぎるんだ


だってね、

この本の前に読み返して

楽しんでいたのが

「蜜蜂と遠雷」恩田陸

スピンオフの「祝祭と予感」を読んで

また読み返したくなって

「蜜蜂と遠雷」のピアノ曲集聴きながら

ごきげんで楽しんでたんだもの


読書は私を

天国にも地獄にも連れて行く⁉️




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