次にやってきたとき看護師さんは一人の医師を伴って現れた。
医師が言った。
「血液内科によると、薬はこれまでと変わらず飲んだほうがいいということです」
私「はい。分かりました」
医師「食欲はないと思うけど水分はとるようにしてください。スポーツドリンクやオーエスワン、ゼリー飲料でもいいです」
どれも家にない。コンビニで買って来ないと、とうなずきながら話を聞く私に医師が言う。
「もとの病気があるので入院でもいいと思いますが…」
今度は息子の方を向いて言う。
「血液内科の◯◯先生、知ってるかな?◯◯先生がいつでも来てくださいって言ってたよ」
私は◯◯先生のことは知らなかったが、何かあったときの受け皿を差し出してくれたことは心強かった。
私は今すぐ入院してくれたら安心なんだけどな、と思いつつ息子にどうする?と聞いてみた。
「帰る」
息子の言葉に医師がフッと笑みをもらした。
「まぁ、体のことは本人がよく分かっていると思うので。だめなときは来てください。熱が高くなくてもカロナール飲んだらいいですよ。鎮痛作用があるので」
会計と薬の受取りを済ませて帰途につく。
家に入ると息子が私に言った。
「ママ、うがいして、手をよう洗っときや」
「うん」私は素直に答えて念入りに手を洗った。
ここで私が感染するわけにはいかないのだ。
何としても息子を守りきらねば。
早速コンビニで買ってきたゼリー飲料で息子に薬を飲ませた。
「あぁ美味しい…」
ゼリー飲料を飲みほした息子は布団にもぐり込む。
あとは早く薬が効いてくれることを祈るばかりだ。