哺乳類の血は赤いと認識している獣医師youです。
おはようございます
登場人物紹介
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:このブログの筆者です。やりたいゲームが多い。ついにティアキン終了。
学校で血は赤いものと習った気がしたのですが、最近は違うのでしょうか。
:動物看護師長。おたアヒドグーのママ。イラスト担当。週5日のフル出勤中。
「動物種によっては、哺乳類でも青い血とかいるんだよ」
と言ったら騙せそうな人。
:おたま。6歳児。座右の銘は「先手必勝」マウント系。
:アヒル先生。4歳児。座右の銘は「他力本願」
:ドグーさん。マザコンofマザコン。2歳。座右の銘は「漁夫の利」
:どうやら人間ではないらしい(自称)
:色々と訳があってここに集まってしまった動物たち。
:もともと人間ではないが、人間と勘違いしている。
将来、人間になると思っていることでしょう。
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おたまちゃんは熱が出ると、鼻血が出ます。
先日も熱で寝込んでいるときに、
「鼻血が出て赤いのーーーーーー
」
と騒いでおり、
「そうだねぇ…また赤いねぇ…」
なんて話をしていたら外野供も騒ぎ始め、
「アヒル先生は青ーーー
」
「ドグーさんもーーーーー
」
血が青いのはタコとかでしたっけ。
確かに、二人とも似たような動きをしてはいますが。
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「今度は尿に蛋白が出ている話だって」
「自分もそろそろ他人事じゃなくなってくるんだから、ちゃんと説明したら
」
「そういえば、動物の尿検査はめちゃくちゃやってるけど、自分のはやってないかも…今度、検査しといt…」
「そういうの、今のご時世、セクハラで訴えられるからね
」
(夫婦間でパワハラで訴えるやつとかいないのかなぁ…)
ということで、今回は尿蛋白について解説していきます。
どこから出ているのか…などは少し難しい話も含みますが、目をかっぽじってしっかり理解してくださいね
○尿蛋白の定義
一応、言葉の定義ということで書いておこうと思います。
教科書的には…
「尿蛋白は、尿中に含まれる蛋白成分であり、この成分を含む尿を蛋白尿という」
〜犬と猫の検査・手技ガイド2019より〜
と記載されています。
まぁ、そのままですね。
特定のタンパク質のことを言っているわけではなく、どんなタンパク質でも尿に出ていれば尿蛋白としている、というところがポイントでしょうか。
「よく、教科書的には〜〜とかっていいますが、別に学校で使っていた教科書のことを指しているわけではなく、参考書の事を言っています。」
○いつこの検査をやるの
基本的に、尿検査をやりましょうというときには入ってくる検査項目かと思います。
ですので、気になる場合は健康診断に尿検査を入れてもらうと良いですね。
獣医師側が提案する場合は、
・腎臓に何か問題があると思われる場合
・慢性腎臓病の経過観察として
・低蛋白血症の原因究明として
が挙げられます。
「あ〜〜、尿検査もやりましょうって言われたら、こういった病気を疑われているってことね〜〜」
「尿石症とか膀胱炎とかもあるんだけどねー」
○さらに、尿蛋白が出ているとこんな検査も追加でやるかも
尿蛋白がみられる場合には、他の検査も併せて考えていく必要があります。
特に提案されそうな検査としては、
・尿比重
・尿潜血
・尿沈渣
・UPC(尿蛋白がどれくらい出ているかの検査)
・UAC(腎臓病の早期診断でやることがあります)
・BUN、Cre、Alb(血液検査の項目ですね)
です。
「聞き慣れない検査もあるけど、要は尿検査と血液検査よね。」
「尿蛋白と一緒に検査で出てるものも含めて書いたから、実際やることはそんなに多くないね」
○尿蛋白の基準値と検査方法
基準値をわざわざ書く必要もないかもしれませんが…基本的に尿に蛋白は出てきません。
ただ、犬の場合は1+くらいまでは出ることがあります。
猫の場合は、1+でもより詳しい検査に進むことがあります。
「健康なら出てこないってことね
」
「あー、いや…そういうわけじゃないんだなー。だから「基本的に」って書いたでしょ。話長くなるから、その辺はまた今度ねー
」
『時間が無い方はここを読めば大体OKのコーナー』
・尿蛋白とは、尿中に含まれる種々のタンパク質の総称
・健康診断で尿検査やれば、この項目は測定できる
・腎臓病を疑ったり、低蛋白症の場合に提案される検査
・基本的に、尿に蛋白は出てこない
これで大体完璧ですね
尿検査つながりで蛋白についても書いていこうと思います。
次回は、どこが原因か考えるには蛋白陽性が出ても病気とは限らないといったことについてまとめていきます。
では、また
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知らなきゃよかった生き物の不思議
のコーナー
「カニクイザルは○○○で歯を磨く」
タイでは神の使いとされ、神聖な生き物と扱われているカニクイザル。
その一方で実験動物として使われたり、宇宙にも連れて行かれたこともあるとか。
そんなカニクイザルですが、面白いものを使って歯に挟まったものを取ります。
それは、人の髪の毛。
髪が長い人を見つけると、突然髪を引っ張られて抜かれるそうです。
あー、フロスみたいなものね。
と思いますが、猿に襲われるのってメチャクチャ怖いのでやめてもらいたいものです。
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