ストレス…とはなんでしょう
なんだか目に見えないものと戦うのは疲れてしまうので、意識するのをやめた獣医師youです。
体調が悪くなったときは全て風邪と思っています。
登場人物紹介◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
;筆者です。動物のお医者さんやってます。
嫌だなって思うからストレスが溜まるんだと思っています。
全部楽しんでやれれば解決できるはず。
無理に楽しもうと思うことが、一番疲れます。
;動物看護師長。おたアヒママ(おたまアヒルのママ)。言いにくい。
世の中のこと全てにストレスを感じるタイプ。
疲れるだろうなぁ…
;なんでなんで病真っ最中の3歳児。おたまと呼ばれる。
そこで悩むのかぁ、というところで悩んでいます。
さすが着眼点が違うというと聞こえがいい気がします。
;アヒル先生。新人2号。ようやく後頭部の毛が生えそろった1歳児。
おたまちゃんが開けっ放しにしたトイレのドアを、ドヤ顔で閉めてくれます。
開けっ放しは許せないらしい。
:訳あって集まって来た動物たち。
:我が家のストレッサー、うなぎ。
うなぎ、餌くれと騒ぐ→師長の癇に障るらしく、怒り始める→
→院長に当たり始める→全員不幸に。
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見えない敵と戦うのは疲れます。
現実でも、ゲームの世界でも。
ストレスを可視化できないかなーってよく考えています。
誰にでも見えるようにHPみたいに表示してくれれば、面白いのになと。
でもそうなると、ストレス値を労働条件に組み込まなくちゃいけない法律ができて面倒が増えることもあるのか…
ストレス値が可視化されている世界線を一回見てみたいです。
どんな社会なんでしょうか。
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ストレスについて、2回目になります。
自分のストレスですら分からないのに、動物のストレスなんてどうやって調べたらいいのか…獣医さんがストレスですって言ったら確定診断なんでしょうか。
全部ストレスで済むなら、いくらでも言ってまわるんですが…後々、たくさんのクレームを頂く事になるでしょう。
それはなぜなのか。
もう少し、深く学んでいきましょう。
前回のやつ
【イヌ】【ネコ】すぐにストレスって考えがちだけど、ストレスって何だっけ。①
○ストレスサイン(ストレスによる症状)は様々
全ての症状はストレスからと言ってもいいんじゃないか(そんなことないですが)というくらい様々です。
例えば…
・体が震える
・食欲が落ちる
・下痢をする
・毛が抜ける
・攻撃的になる
・耳を倒す
・尻尾を下げる
・無駄吠えをする
・いたずらをして家の中を荒らす
・あちこちでおしっこやうんちをする
ザッと挙げるだけでもこんなにあります。
動物種や年齢によっても変わってきます。
ちょっとヒトの症状に似ていると思いませんか
無駄吠えする人は…いや、たまにはいるのでしょうか。
○原因を考えていくときに重要なこと。
原因を考えるときは、まず身体的ストレス(病気)を除外していく必要があることなんです。
それは、精神的ストレスをピンポイントで診断できる検査がないから。
病気を除外して、初めて精神的ストレスの可能性を考えます。
(細かいことを言うと、もっと複雑なのですが…)
例えば「あちこちでおしっこやうんちをするようになった」とします。
原因として考えられるのは、家でのお留守番が寂しい、暇だからなどが考えられますが、これらは精神的なストレスが原因な場合です。
でも実際には膀胱炎や大腸炎、尿道の問題など病気であることも考えられます。
なので、「初めからストレスかしら」ではなく、病気の可能性を考えることも忘れないでほしいところです。
○どんな時に精神的ストレスを感じる
精神的ストレスは、自己防衛本能の表れとして考えられています。
命の危険や、食べ物や生活の場を脅かされると感じた時にストレスを受けます。
ワンちゃんの場合、元々群れで生活をしていたため、周りに仲間がいなくなるとストレスを感じます。
ネコさんの場合、ある程度のパーソナルスペース(個々の空間)が必要なので、異常にかまい過ぎたり、他のネコとの距離が近いとストレスを感じると言われています。
ただし、ヒトと違い恥やプライドなど命に関係ない事柄にはストレスを感じないようです。
また、性格によってストレスの感じ方には個体差があるので、この程度のストレスになると負担がかかるというのは一概には言えません。
○精神的ストレスの治療法は
繰り返しになりますが、まずは身体的ストレス(病気)がないか考えてあげてください。
その上でどの様なことに精神的ストレスを感じているのかをみていきます。
ストレスや不安を解消する方法はいくつかありますが、大雑把に言うと
・ストレス源を無くす
・ストレス源をストレスと感じさせなくする(ストレス源を楽しいことと思うように刷り込む)
・今感じているストレスを軽減する
でしょうか。
治療法を全部書いていくとキリがないのですが、薬物療法、アロマセラピー、マッサージ、運動などが用いられます。
ブログ1.5回分くらいをギュッとまとめたので、文章量が多くなってしまいました
動物さんにもストレスはある事、知った上でどのような付き合い方ができるのか考えてみてください。
では、また来週
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“明日から使える生き物の不思議クイズ”
Q;ウナギは華厳の滝を登れるか
A:無理
B:這って登る
C:泳いで登る
A;
日光の華厳の滝はご存知でしょうか。
関東の小学生は修学旅行で行くことが多い場所なのですが、問題はいろは坂。
とんでもなくグネグネ道なので乗り物酔いをする人が続出します。
途中まで耐えても、もれなくもらいゲロ。
修学旅行のバスは阿鼻叫喚となるのです。
そんな修学旅行生をよそに、ウナギは命懸けで崖のぼりをします。
胸のヒレを広げるようにして岩の間にピッタリと張り付きながら登っていくのです。
ということで答えはBの「這って登る」でした。
ちなみに私は…なんと!もらいゲロはしませんでした。
なんといっても、一番乗りですから
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〜番外編〜
「お年玉で買ったのは…」
お正月に獣医師youからお年玉をもらったおたまちゃん
去年まではお金の定義が分からず、
貯金したのですが、
今年は初めて近くのコンビニへ
おつかい(獣医師you同行の元)にいってみることに
おつかいの日が寒かったためか、
初めて自分で買ったものは…
「ポッカレモン」
でした
「ちゃんと、自分でお金も渡して買えたんだよ〜」
(なぜか、ドヤ顔の獣医師you)
はじめてのおつかいで買ったポッカレモンを
これまた獣医師youからのプレゼントの
肩掛けバッグに大切に入れ、ゆっくり1日かけて飲んでいました
もう少し慣れたら、付き添いなしでの挑戦も
今週はここまで!
最後までお付き合い頂きありがとうございます
また、来週