以前、友人が
「今度の墓参りにはゴーストバスターズのTシャツを着ていく」
と言っていたのをふと思い出しました。
とんでもない友人がいる獣医師youです。
ご先祖様は無事だったのでしょうか。
登場人物紹介◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
;このブログの著者。小動物臨床に従事する獣医さん。
趣味がマニアックなことで知られます。
私にプレゼントをくれようとする人は、きっといつも困っていることでしょう。
あげたいものをくれればいいんです。食べ物とか。
;動物看護師長。おたまちゃんのママ。ついでに獣医師youの奥様。
いつも困っている人の代表。
なんでも良い、が一番困る。
;1歳半検診を受けてきた系児童。おたまちゃん。
サンタさんを信じているかどうかの前に、クリスマスをわかっていない。
説明すると、全て「うんうん」と返ってくるが…。
;二匹の猫。つみれ(三毛)・うなぎ(白黒の八割れ)と呼ばれます。
万が一、サンタさんが我が家にきたら発狂レベルで逃げ惑うことでしょう。
侵入者に対しての防衛機能はついておりません。
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いつものどうでも良い話から。
さぁ、クリスマスですよー。
世の中がキラキラしている季節でございます。(見てないから知らないけど。)
今年は、ちゃんとおたまちゃんにクリスマスプレゼントを買ってきました
複雑なものやオシャレなものは猫に小判、豚に真珠、おたまにネックレスです。
娘ちゃんへのプレゼントって何が良いんでしょうか。
考えたら非常に難しいんですね
何を聞いても「うんうん」としか言わないし…
妻さんと2人で悩みに悩んだ挙句、
・なんだかキラキラしている
・振ると音がする
・見た目が可愛い
・美味しい←重要
ということで、「いろんな色と味の混ざった金平糖」に決定いたしました。
多分、喜んでくれるとは思うのですが、クリスマスだから…というのは伝わらないんだろうなぁ
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さて、今回は
イヌのドライアイについてお話ししたいと思います。
(本当の名前は、乾性角結膜炎と言いますよー。)
珍しく眼の病気についてですね 笑
これまでなんとなく後回しになってしまっていたというか…。
なんだかちょっと緊張します
イヌの視力はそこまで良くないと言われますが、それでも目に頼って生活している部分は非常に大きいです。
ドライアイは放っておくと視力を奪われる原因になるので、早いうちから対処してあげてください
まずは、目の潤い成分である涙について知っておきましょう
○涙の役割とは
涙は眼の表面を常に湿らせておくことで、乾燥や異物などの刺激から守ってくれます。
また、最近CMでも耳にすることがありますが、栄養供給をしてくれてもいるんです
他にも、眼の透明性や凹凸のない表面を保ってくれています。
ただの水だと思っていた方は、一度涙さんに感謝の言葉をかけてあげてください。
○涙は3つの層でできている
そんな涙ですが、細かく見てみると3つの層に分けることができます。
外側から、脂質層・水層・粘液層です。
それぞれに役目があります。
・脂質層
マイボーム腺というところから出てきて、下にある水層の蒸発を抑えています。
・水層
いわゆる潤いに必要な部分です。2種類の分泌腺から出てきます。
・粘液層
ムチンというものでできています。ナメコやオクラのヌルヌル成分ですね
病原微生物や異物から守る役目を持っています。
これらのどれかが少なくなるとドライアイになってしまいます
○一番の原因は…「水層」の減少。
水層の減少が原因になる場合が一番多いです。
水層が減れば、その下にある粘液層を作る細胞も傷ついて粘液層も減ってきます。
悪循環ですよね
でも水層が減る理由は様々ですし、2つ以上の原因が重なっていることも多いです。
○水層が減る原因は…
多いんですよね…簡潔に書きますね。
・先天性
分泌腺が生まれ持って少ない場合です。ヨークシャーテリア、パグ、チワワと言った小型犬に多い模様。
・お薬の副作用
一部のお薬(抗生剤など)には副作用として涙が作られにくくなるものがあります。
通常は、お薬の服用を止めれば治ります。
・感染性
ジステンパーウイルス(フェレットさんでは有名なんですけど…)は涙腺炎の原因になります。そうすると、涙をつくる細胞がダメになってしまいます。
・神経性
涙は副交感神経が強く作用しているときに分泌されます。
なんらかの原因でこの神経が障害されると涙の量が少なくなってしまいます。
さらに顔面神経麻痺では、「まばたき」もできなくなるのでドライアイはより悪化します。
・分泌腺の切除
チェリーアイ(この病気についてはまたそのうち説明しますね)などで分泌腺を切除した場合です。
なので最近では腫瘍などの場合以外では切除しないようにします。
・内分泌性
糖尿病や、副腎・甲状腺と言ったホルモンバランスが崩れる病気でもドライアイは発生すると言われています。
・免疫介在性
ワンちゃんではこれが一番多いとされています。
自分の免疫で分泌腺が小さく、または無くなってなってしまうんですね。
うーーーーん
何が原因か調べるだけでも気が遠くなりそうな…。
それにもし原因がわかったとしても、治るものじゃない可能性だってあります。
でも放っていたらいけないわけだし…
次回は、ドライアイなのかどうかの検査と治療法についてご説明いたします。
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“勝手にイヌコラム”
Q;イヌの血液型について教えて
A;ヒトの血液型はABO式ですが、イヌではDEA式と呼ばれる分類をします。
9種類に分けられます。
ただ、輸血などで重要になるのは2種類。
+(プラス)またはー(マイナス)だけわかればOKです。
病院で調べることができます。
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余談、
クリスマスですね〜
人にプレゼントを選んで、あげる。ワクワクしますよね
小さい頃、我が家にはクリスマス禁止と言った、父の作ったルールがありました
クリスマスソングを鼻歌するだけで
ゲンコツが降ってくるような厳しさ
(今思えば父の独りよがりですよね)
そんな中どうしてもプレゼントをあげたかった私は、
母や妹たちに手作りのネックレスやブレスレットなど、
父に隠れて作ってはコソコソとあげていました
この前、実家に帰り母の化粧品を借りていたところ、その時プレゼントしたアクセサリー入れの中にその時のネックレスが
まだまだ子供が手作りした、不格好なネックレス。その時のまま綺麗に取っていてくれていたことがとっても嬉しかったです
ますますプレゼントしたくなりました!
(笑)
今週はここまで!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
また来週