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message from Y.O.U.

かなでももこさんの最新作「kaleidφscope」が発売になりました。
ここに辿り着くまで、実に沢山の試練と対峙してきましたが、ようやく結実の時を迎え、万感の想いです。

湧き上がる感情はおいおい吐露していくことにして、私の役目に目を向けましょう。

今作、私は作編曲とベース演奏、ミックス、マスタリングという、音に関わるほとんど全てを担当しました。
収録曲順に解説をしていこうと思って少し書き進めてみたのですが、どうにもしっくりこない。
これは、どうやら制作順に解説をしたためていく方が良さそうだぞ、と、気づいたのが2曲目の解説を書き終えたタイミングです。(そう、今)

2曲分の解説が流用出来るかは後々の展開に任せるとして、気を取り直して制作順に1曲目から解説していきましょう。

1、あの日の星空だけが、僕達の秘密を知ってる。
ご本人から特にオーダがあったわけでもなく(というか今作はほぼほぼノーオーダで、私の裁量で全てが進んだのですが)、タッグを組んでやらせて頂く、という話がまとまった時に「こういう曲を歌ってほしいな」と思ったイメージを具現化させた作品です。

かなでさんのこれまでの活動や曲調に鑑みると、少々冒険をさせて頂いた楽曲でした。

とは言えデビューはアニソンで、初期はそこまでロック色、メタル色を強く押し出していたわけでもありませんでしたので、個人的には「原点回帰」をコンセプトにしよう、というビジョンを描きました。
このビジョンは、のちにかなでさんのビジョンと融合して「青春を取り戻そう」というアルバムコンセプトに昇華されることとなります。

技術的なことも話しておきます。
まずは作曲面。
楽曲構成的にはそこまで凝っているわけではなく、コード進行も、D⇄Bmの平行長短調を基軸に、CメロだけCmに転調しています。
転調のギミックはギターソロ中に仕込んであります。
そうだ、サビ終わりに特徴的なコードパターンが出てきます。

D→B♭→Gm→Em→F♯m→A7

やってることはサブドミナントマイナコードを使用した同主転調ですが、

これが、特徴と言えますね。

編曲面。
ピアノを主役に据えたアレンジを心掛けています。
かなでさん本人の希望もあり、ピアノとストリングスは、アルバムを通して重要なポジションに据えています。
とは言え随所にシンセは散りばめており、必要不可欠な仕事を請け負ってくれています。
「仕事をしない音は入れない」をモットーに、入っている全ての音に仕事をさせています。

ギターは、私のメインバンドであるe:choの884が弾いてくれています。
若いですが、私の意図を正確に汲み取る能力は随一で、ほとんど彼に任せれば安心。
この曲でも、非常に的確な仕事をしてくれています。
他の曲も割とそうなのですが、Aメロで良い仕事をすることが多いです、彼は。

とにかく良いメロディを、という一念で書き上げました。
アルバムの代表曲、というポジションを想定していましたが、これを上回る「強い」楽曲が出来てしまった、というのはまたそのうち、その曲の解説で触れましょう。

まずは初回。
「あの日の星空だけが、僕達の秘密を知ってる。」
でした。

CD通販はこちら。
https://booth.pm/ja/items/3450929

配信についてはこちらにまとまってます。
https://linkcloud.mu/f39e1d55?lang=ja