今日は病院の日。
2クルー目、最後のリュープリンと採血。
採血の結果は来月の検診で知らされます。
徳洲会病院は大きな病院。
リュープリンを受けるために点滴室に移動し、待合室で座りました。
80歳前後の白髪の母親と50代くらいの娘が座っています。
娘は銀行員のような制服を着ており、職場から来たっぽい。
処置室から「痛い!痛い!」の声が。
母「また言っとる。すぐ痛いって言うで、まぁ〜どうもならん。」
娘「ちょっと触っただけでアレやでね。」
母「今日は何にも予定がなかったで、家でゆっくりしとるつもりだったのに、ワヤだわ」
車イスに乗ったお父さんが処置室から出てきました。
母・娘、ため息
お父さんは腰から伸びる管を触ってます。
母「それは触ったらあかんの!そういうことするで病院に来る羽目になったんでしょう⁉︎」
父「ほんでもここんとこが痛いで」
娘「ちょっとくらい我慢できんの⁉︎そう痛ないでしょ⁉︎」
お父さんはまだ腰回りをゴソゴソ
母「触んなさんなって言っとるの!まぁ、ええ加減にしてちょ‼️」
父「シャツがぐしゃぐしゃやで」
母「ほんなもん、自分で勝手にやりゃ」
お父さんはロックがかかってない車イスから立ち上がろうとします。
娘が面倒臭そうに立ち上がり、車イスを支えます。
娘「シャツは車に乗る時に直しゃあいいがね。」
父「ほうか。ほんなら上着が着たい。」
娘「それも後ででいいでしょ⁉︎」
父「さぶいで」
私の名前が呼ばれました。
途中、何度か声をかけたくなりました。
なんて

お手伝いしましょうか?
もう少し優しくしてあげてください?
1年後、お父さんはいないかもしれませんよ?
後悔しますよ?
何も言えませんでした。
お父さんの気持ちも、お母さんの気持ちも、娘さんの気持ちも、全て分かる。
だから何も言ってはいけません。
この人達がこの人達で乗り越えることです。
ただ何故か、申し訳ないという感情が止まらなかった。
心の中でこの年老いたお父さんに言いました。
「お父さんが悪いんじゃないだよ。お母さんも娘さんも頑張ってるから許してあげてください」
リュープリンを打ち、総合受付で精算待ちをしているとあの3人も来ました。
お父さんは上着を着ていました。