2020.4.1のこと 続き
病院へと走らせる車の助手席で「いろは」「にんじん」「にほん」を繰り返す父。
「パパ、私がわかる?」と聞いても無視。
病院までは15分ほど。
あと5分というところで、父は拳を握りしめて、頭からつま先まで棒のように硬直してまっすぐ伸び、のけぞりながら白目を剥いて、歯を食いしばり、唸りながら口から泡を吐きはじめました。
私はパニックで、病院はすぐそこのはずなのに、どこだかわからなくなり、泣きながら、パパしっかりして!と叫んでいました。
助手席でこのまま死ぬと思いました。
前日喧嘩して悪態をついていたので、ごめんなさい。と謝りました。
必死で自分に冷静になるよう言い聞かせ、なんとか病院に着いた頃、父はぐったりしていて意識はほぼない状態でした。
救急搬送ではないせいか、病院の対応は少々のんびりでした…。
急ぐときは救急車だなと反省。
搬送中に対応してもらえますしね。