人としての優しさ?気遣い?ぱーと2 | 茨の海

茨の海

在りったけの花で飾って そして崩れ堕ちて 何度でも 正しくなど無くても 無くても

そんな真広ですが

搬送当番に少しだけ慣れた頃に

葬祭部ではない人と組む事になりました。



その方は男性なのですが

やはりご遺体を搬送するにあたり

重たいのは頭の方なわけです。




一緒に搬送当番したその方は

どんな性別でどんな体格のご遺体であろうが

足元側の方に常にいました。




…うん。

別に良いよ。



ご遺体の体格見て

ストレッチャー持ち上げるのが無理だと思えば

自分で変わって下さいと言いますから。



ご遺体落とす訳にはいきませんから

ちゃんと自分から言いますよ?




でも、今月一緒の搬送当番の

相方だった方は違いました。



この方も葬祭部ではなかったのですが

重たい頭の方を持ちますよって言って下さり

大丈夫ですよって言って最初は頭側を

持ってたんですけども

最終的に控室に安置する時に



自分が頭側に行きますから

って言ってくれまして。




有り難くお言葉に甘えました。




彼も葬祭部の人じゃないのに

前回の人との差は何なんだ?




いや、決して前回の人が悪い訳じゃない。


でも、搬送するのに慣れてる訳じゃないのは

前回の人も今回の人も同じ。





ただ、なんて言うか…

人としての優しさ?気遣い?



いや、"人として"と言うと

なんかいけない気もするけども。




ただ、単純に気付ける人?

いや、男性だから重たい方を

持たないといけないって訳でもないし。



いや、でも

搬送当番ではなく仕事中に搬送する際に

運輸部の世間一般でおじいちゃんと

呼ばれておかしくない男性が

ご遺体が男性だったら

足元の方を持つように促してくれたりするんです。




それって、やっぱり優しさかなって…




そう思ってしまうのは偏見と言うか

真広の偏った意見なのでしょうか?




人としての…

いや、人としてと…

言ってはいけないのかもしれないけど

優しさに触れた瞬間でした。