「あの人」のひと言を英語で: 伊集院静さん | 普通に生きる難しさ (アメブロ鑑定実績、比類無き 2,000件!令和の世を観る開花心易)

普通に生きる難しさ (アメブロ鑑定実績、比類無き 2,000件!令和の世を観る開花心易)

「当てる」占いから「考える」占いへ。ビジネスも人生も、優しく観ます。ご安心を!

 婦人公論.jpが故・伊集院静さんが遺したことばを特集。「ユーモアがありながらも人間を見つめる深い眼差し」と、こんな一節を…。

 

 人生というものは総じて割に合わない。それを平然と受け入れて生きるのが大人の男。周囲を見回してみよう。大人の男たちはきちんと生きているか。まともなのは10人に1人か2人。この頃は世の中がおかしいのか。いや、昔からまともな大人というものはごくわずかしかいない。それが世の中。(高野により引用および編集)

 

 もしも、これがどこかの大学の入試になったら? 「上記を英訳せよ」に私ならこう答えます。

 

 Generally speaking, life is not worth one’s endeavor. However, an adult man should patiently accept that. Just look around. Are those adult men are living, not making a fuss? To my eyes, only one or two out of ten are in their right mind. Is the society getting more absurd than ever? No. Sensible grown-ups are few since ages ago. That’s the world where we live.

 

 「割に合わない」は努力に見合った結果が出ない。そう解釈しました。「平然」と言っても、実際は辛いでしょう。なので patiently に。「きちんと生きる」も難しい。心の整理がついている人はグズグズ言わない。そう受けとめて平易な表現にしました。「世の中がおかしい」が言及しているのは、社会システムではなく人々の受容力。不条理でいっぱいだ。

 こうして考えると、これは英訳問題として最難。十代の受験者には荷が重すぎていけません。

 

人生劇場ディレクター 高野 晴夫