晴れた空の下、カントリークラブのラウンジで、二人の男性が話しています。
甲: スマホで何を調べてるの?
乙: 焼売について東西の違い。
甲: レシピか。それとも食べ方? ソース派vsしょう油派。
乙: ボクが知りたいのはアクセント。
甲: アクセント? 何それ? 飾り付けとかトッピング?
乙: 先月ボク、大阪に出張したでしょ。 甲: うん。
乙: お土産に焼売を買ったんだけど。あっちの人はシュウマイって言うんだ。アクセントがアタマにあって。「週報」「宗教」のノリで焼売。
甲: へー、そうなんだ。
乙: ボクら、東京では平たく言うよね。この違いは、どうして発生したのか…。
甲: 電気周波数の違いみたいかも。50ヘルツと60ヘルツ。
乙: それは、100年前に電気事業者の話し合いがもの別れしたから。
甲: 焼売は、蓬莱と崎陽軒がもの別れ。
乙: そんな事ない。だって、餃子のアクセントは東西で同じ。
甲: どっちでもいいんじゃない? 焼売のアクセント。
乙: いや、ボクは時間を掛けて突きとめたい。
甲: 頑張って。キミならではの「シュウ活」。
人生劇場ディレクター 高野 晴夫