「高野先生。時給が250万円なんてあります?」
ちょっと前のネットニュースにたまげたわたし。
「キタサンブラックか」
「いいえ、人間。タレントの美馬怜子さんです」
「名前にウマが付いている」
それはたまたまですね。
「ウマやましくて。いえ、羨ましくて。易を立ててみたんです。そしたら、タクカカクでした」
「澤火革か。それなら元気で明るい人だ。女性は目立ちたがり。とかく人目を引く。恋愛相手が切れることは無いだろう」
わたしは先生に易占ノートをお渡ししました。うーん、やはり・・・と先生。
「ディフォームしたラブ・トライアングルが出ている。コンロの火がナベからはみ出して。しかし、このナベは大きいな。有力なスポンサーが付くだろう」
「もう付いてます。セレブのお嬢さんですから」
通った大学は、あのF女学院ですからねえ。
「状況判断が下手な人だ。言わなくても良いことを言ってしまう。それと、付き合う相手を間違えやすい」
「時給250万円はホントでしょうか」
わたしはそれが気になって。
「事実だろう。だが、大きいカネが転がり入る人は、何かで失うカネも大きい。この人の金運は若いうちだけだ」
「この人、株主総会でどんな仕事をなさったのでしょうか」
「知らないよ。受付係でないことは確かだ。500万円もの支出を承認したのは誰だろう」
「社長さんかも。総会に、アムロちゃん級の大スターを呼ぶといって」
「事業に個人の趣味を入れてはいけない。てるみくらぶの社長も、好きな芸能人に社費をつぎ込んでいた」
「遊ぶなら自分のお金で。そういうことですね」
以上でーす。