19話 素っ気ない君。 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「じゃあ、行こうか」


待ち合わせ場所に現れた由紀に、いつからそこにいたのだろう直樹はいつもより素っ気なくそう言った。


「あ・・・うん」


少し寂しくなる。


せっかく、いつもより頑張ってメイクもして、浴衣も着たのに。


お祭り会場は混んでいて、進むのが少し苦に感じた。


さらに由紀は、下駄に浴衣だ。より動きづらい。


そんな由紀とは違い、直樹はいつも通りの私服。


先へとどんどん進んでいってしまう。


今日、2人は一度も目を合わせていない。嫌われたのかな・・・?


そんな嫌な想像が頭をよぎる。


人混みが少なくなった、店が並ばないところまで来て直樹は足を止める。


そして、後ろを歩く由紀を振り返る。


(あ・・・初めて目が合った)


と思った瞬間、直樹は目を逸らした。


由紀は直樹の目の前に立って、なんで目を逸らすの?


そう聞いた。


「言わなくちゃだめ?」


「うん」


「後で。とりあえず、こっち来て」


直樹は一度ポケットから手を出す。そして、由紀の手に触れた後、すぐに手を引いてポケットの中に戻す。


え・・・何今の?


今日の直樹はよくわからない。


先を歩く直樹の背中を見ながら、徐々に彼への不満が募っていく。


せっかくのデートなのになぁ・・・。


直樹はどんどん、賑わっているところから離れて、いつしか祭り会場から外に出ていた。


「佐藤君?どこ行くの?」


「いいから。ついてきて」


直樹はただそれだけを言って、前を歩いていく。


気がつけば、さっきまでの人の行列が嘘のような閑散とした住宅街に出ていた。


カラン、コロン。


下駄の音だけが夜道に響く。


一定の速さで響くその音は遠くのざわめきとは対照的に寂しげな音。


「あ、ここだ」


直樹はそう言って立ち止まる。向ける視線の先には、何の変哲もない一軒家。


直樹は何の躊躇もなく、「おじゃましまーす」と家の中に入っていく。


由紀は戸惑いながら、そこに立ち止まる。勝手に人の家に入ることなんてできない。


すると、直樹は不思議そうに由紀の方を振り返り、早く。中に入ってくるように促した。


「おじゃましまーす・・・」


由紀は警戒しながらその家の中に入る。


すると、家の中には誰もいなく、電気もすべて消えていた。


「ここ・・・誰の家なの?」


「おじさんの家。今日は出かけてて誰もいないらしいから貸してもらった」


「そうなんだ」


それにしても、不用心である。家を空けるのに鍵を閉めないとは。


そんな由紀の心を見透かしたのか、ここら辺は泥棒とかほとんどこないんだよ。そう言った。


普通の家より少し急な階段を上っていく。


二階に上がって、さらにもう一つ上に上がる。すると・・・。


「わぁ・・・」


そこには三階はなく、屋上になっていた。


屋上には、椅子やテーブル。屋台の一角みたいになっていた。


直樹はプラスチックでできた椅子に座り、腕時計を見る。


「もうすぐだ」


由紀は直樹の横にあった椅子に座り、なにが?そう聞いた。


「それは秘密」


「えー・・・。今日の佐藤君、何も教えてくれない。ずっと目を逸らす理由も、ここにつれて来た理由も」


大袈裟に膨れてみせると、すぐわかるから、もう少し待って。


直樹は腕時計に視線を固定したまま言った。


(そんなに私のこと見たくないのかな。好きって言ってくれたのに)


俯いてため息をついた時、ドーンと大きな音が聞こえた。


無意識のうちに由紀はその音がした方に視線を向ける。するとそこには、大きな黄色い花火が宙に浮いていた。





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なんで人は恋をするのだろう。いつしか別れが来るとわかっているのに。


別れが来ればつらく悲しい。


けれど、人は何度も恋をする。


もう恋なんてしない。そういっても、感情のコントロールが利かなくなるような相手に出会ったとき


また人は恋をする。




昨日はすいませんでした><


明日も小説更新します!!


是非見てください!!


花火・・・今年一回も見ないまま終わったなぁww