13話 Like [ at the time of adolescence ] | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

奇跡を信じないわけじゃない。


この世の中には常識では考えられないようなことだって起きることがあるかもしれないんだ。


けれど、まさか自分にそれが起きるなんて・・・。


由紀はケイタイをテーブルの上に置いて、ただただその奇跡が起きた物を見る。


終わったばかりの電話。由紀の耳にはまだ直樹の声が残っていた。


カチ・・・カチ・・・カチ・・・。


ゆっくりと時間が流れていく。


すると次第に、耳元に残る直樹の声がおぼろげになっていく。そして、思う。


本当にあれは直樹だったのだろうか?


時間が経つにつれて、あの声が本物だったという自信がなくなっていく。


他の誰かが悪戯で声をに似せてかけたんじゃないか。


少し無理があるが、もういなくなった人がかけてくるより、よっぽど現実的だ。


でも、信じたい。


起きた奇跡を否定しながらも、肯定をしたい自分がいた。


矛盾の狭間で自分の感情がごちゃごちゃになっていく。


奇跡を確かめるすべはない。


いや・・・ある。


由紀はテーブルの上に置いたケイタイをもう一度手に取り、開いた。


着信履歴。ここからもう一度相手にかければ・・・。


「え・・・」


由紀は着信履歴を見て唖然とした。


そこの一番上にあったのは昨日の夜にかかってきた浩平からの電話。


今日からはまだ誰からもかかっていないことになっていた。


てことは・・・だ。


他の人がかけてきた可能性はなくなった。やっぱりこれは、奇跡が起きたってこと。


嬉しい・・・そう思う。と同時にこうも思う。


『もう一度、この奇跡が起きると決まったわけじゃない』


あまり期待しないでおこう。由紀はそう決めた。


とりあえず・・・なにしようか。


寝ようとしていた時での電話。もう一度寝ようと横になってみるが眠気は完全に消えていた。


おかげで、空腹が増して、限界を迎えていた。


由紀は冷蔵庫を開けて、何を作ろうか思案する。


ドクン・・・ドクン・・・。


耳元に声が残っていなくても、感情は依然、彼との電話で高ぶっている。


まるで、思春期に戻ったみたいだ。


好きな人と、手が触れただけで、胸が熱くなったり、声をかかられただけで、顔が赤くなったり。


今、自分はそれらの思春期真っただ中。制服を着ている中高生と同じ目線の中にいた。


期待しない。


そうは思っていても・・・。


平穏な現実を求めていた自分はそれを自分で否定する。





夢でも幻でもいいから、もう一度直樹の声が聞きたい。





現実的な自分の非現実的な淡い願い・・・。





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だから、そうさせないように、本当に好きなら「好きだ」って


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こんにちわ。


すいません。また夜です。


なんとか、日にちは守っていますが・・・。今休みなので、頑張ります。


次回は明後日の金曜日。7時・・・頑張ります><