夕日が沈んで、景色が変わる。
黄土色の空から、真っ黒な空へ。
真っ黒な空には、ただ一つの光が灯っていて・・・ただそれだけ。
他には、照らす何かは見えなかった。
君は今、なにをしているんだろう。
同じように空を見上げてる?
それとも、勉強に明け暮れている?
それとも・・・
私以外の他の女のこと一緒にいるの?
君が引っ越して、私のそばからいなくなって、私はいつも不安でいっぱいだ。
温もりを感じることができなくなって、唇を重ねることができない。
辛い。
・・・辛い。
私は、午前中に来たメールをもう一度開いた。
「好きだよ」
後ろにハートマークがついている。
全然安心できない。
むしろ、私にはこれがさらに不安を増幅させていくものになるんだ。
君は昔ハートマークなんて使わなかった。
もっと不器用で、素っ気なく見えるほど、質素なメールだった。
なのになんでだろう。
普通なら心を揺さぶられるような、ドキッとするようなメールばかりを打ってくる。
そのメールの一つ一つはやっぱり嬉しいけど、嬉しくない。
君らしくない。
「翔馬・・・」
ポツリとつぶやいた彼の名前。
その後に、吐いたため息は白い煙となって、すぐに消えていく。
「ため息をつくと幸せが逃げるんだってよ」
後ろからこえがして、私は反射的に振り返る。
そこにいたのは姉だった。
「・・・ノックくらいしたら?お姉ちゃん」
「別に姉妹なんだから。多めにみてよ」
「もう・・・」
「それより、なんかあったの?」
お姉ちゃんは、壁に寄り掛かり、腕組みをした。
「なんにもないよ」
「彼氏と喧嘩とか?」
「してないから。ただ・・・」
「ただ?」
お姉ちゃんは先を促す。
「不安なだけだよ」
私はお姉ちゃんから視線を外して、床を見ながらそう答えた。
するとお姉ちゃんが歩き出す。
足音が近づいてきて、私の隣まで来たところで止まった。
そして、私の頭に手を乗せて「不安なくらいがちょうどいいんじゃない?」
そう言った。
私はお姉ちゃんの手をどかして、どこが?そう聞いた。
「不安なくらいの方が、相手のことを考えてられるじゃん。安心しすぎて、相手のことを考えなくなるより、いいと思うけど」
「そういうもん?」
私は、下唇を突き出しながら不満そうに聞いた。
「そういうもんよ。まあ、まだ佳奈子は若いんだし、色々違う人と付き合うのもいいのかもしれないけどね。若い体、遠距離でももて余してないで存分に使ったらー?」
悪戯っぽい笑顔を見せながら、私に背を向けて歩く。
そんな彼女の背中に、私には翔馬だけなの!そう反論すると
「じゃあ、相手のことを考えられるよう、不安なままでいなさい」
そう言って、お姉ちゃんは部屋から出て行った。
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ただ、書くのに30分かかった・・・。
どうでしたか?
遠距離というお題をいただいたので・・・書いてみましたが・・・。
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ちなみに、お姉ちゃんとか初パターンですww