「ふぁぁぁ・・・」
君が欠伸をしながら起きる。
その時の、伸びをしながら少し涙目になる君の顔はとてもかわいく、そして無防備で。
なんとも、思春期の男の子には辛いものがあった。
「幽霊も寝るんだね」
「ん~・・・そうらしいね」
幽霊だったって忘れてたよ、彼女はそう続けて自分の手を見つめ、開いたり閉じたりする。
「紅茶とコーヒー。どっちを御所望ですか?」
「紅茶!と言いたいところだけど、多分私は飲めないから」
「ああ・・・そっか」
「・・・」
「・・・」
お互いに無言になる。
まずい。
空気を悪くしてしまった。
「ごめん」
「なにが?」
愛理は尋ねた。
愛理はソファの上で足を組んだ。
「なにがって・・・」
「別に気にしてませんよ」
彼女は下唇を突き出して少し不機嫌そうに答えた。
「めちゃくちゃ怒ってんじゃん」
「そう見える?」
「うん。愛理は顔に出やすいからね」
「・・・からかってるの?」
彼女は頬をふくらまして僕を睨む。
「いや・・・別に」
僕は苦笑しながら、紅茶をパックから一つだけ取り出す。
「純也君も分かりやすいよ?」
「そう?僕は結構ポーカーフェイスは得意なはずなんだけど」
そして、それをお湯に何度かつけて色を出した後に、捨てる。
「それは知ってる」
「じゃあ、なにで分かるの?」
一口、紅茶をすすってあつっ。
・・・猫舌の自分にはすぐには飲めないらしい。
「あ、やっぱり、自覚ないんだ?」
「なんか馬鹿にされてる感が否めないんだけど?」
「いやいや。そんなことはないですよ?」
「あるって。で、聞こうか」
「声です」
「声・・・?」
「うん。声。君が不機嫌な時は声が一段下がるんだよね。それでわかるんだよ」
「へぇ・・・初耳」
「こっちも初口だよ」
「・・・なにそれ」
「なんでもないです」
彼女は舌を出して笑った。
不思議だ。
僕はキッチンにいて、君はソファに座って。
一つ屋根の下、夫婦や同棲しているカップルみたいにこうやって話している。
半年前、君がいなくなる前には考えられなかったことだ。
もちろん、いなくなってからなんてなおさらのことだけど。
「どうしたの?」
気付いたら、彼女は僕の隣に来ていた。
そして、僕の顔を覗き込む。
・・・顔が近い。
ポーカーフェイスを装う・・・が。
顔が熱くなっているのが自分でもわかる。
それに対して、君は普通で。
君は今、僕のことをどう見ている?
相手の気持ちはわからない。
相手の気持ちを知ることができる言葉。
それさえも曖昧で。
だから、人には相手の気持ちを完全に知りえるすべを持っていない。
信じるだけ。
そして、近づこうとする努力をするだけ。
それが精いっぱいなんだ。
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みなさんは不機嫌な時、分かりやすい方ですか?
誰からも悟られませんか?
ちなみに、僕は純也と同じで声が低くなって、めちゃくちゃ分かりやすいらしいですww
次回の更新は日曜日です!!
てか・・・。
全然話が進んでいない・・・ww