6話 どう思ってる? | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「ふぁぁぁ・・・」


君が欠伸をしながら起きる。


その時の、伸びをしながら少し涙目になる君の顔はとてもかわいく、そして無防備で。


なんとも、思春期の男の子には辛いものがあった。


「幽霊も寝るんだね」


「ん~・・・そうらしいね」


幽霊だったって忘れてたよ、彼女はそう続けて自分の手を見つめ、開いたり閉じたりする。


「紅茶とコーヒー。どっちを御所望ですか?」


「紅茶!と言いたいところだけど、多分私は飲めないから」


「ああ・・・そっか」


「・・・」


「・・・」


お互いに無言になる。


まずい。


空気を悪くしてしまった。


「ごめん」


「なにが?」


愛理は尋ねた。


愛理はソファの上で足を組んだ。


「なにがって・・・」


「別に気にしてませんよ」


彼女は下唇を突き出して少し不機嫌そうに答えた。


「めちゃくちゃ怒ってんじゃん」


「そう見える?」


「うん。愛理は顔に出やすいからね」


「・・・からかってるの?」


彼女は頬をふくらまして僕を睨む。


「いや・・・別に」


僕は苦笑しながら、紅茶をパックから一つだけ取り出す。


「純也君も分かりやすいよ?」


「そう?僕は結構ポーカーフェイスは得意なはずなんだけど」


そして、それをお湯に何度かつけて色を出した後に、捨てる。


「それは知ってる」


「じゃあ、なにで分かるの?」


一口、紅茶をすすってあつっ。


・・・猫舌の自分にはすぐには飲めないらしい。


「あ、やっぱり、自覚ないんだ?」


「なんか馬鹿にされてる感が否めないんだけど?」


「いやいや。そんなことはないですよ?」


「あるって。で、聞こうか」


「声です」


「声・・・?」


「うん。声。君が不機嫌な時は声が一段下がるんだよね。それでわかるんだよ」


「へぇ・・・初耳」


「こっちも初口だよ」


「・・・なにそれ」


「なんでもないです」


彼女は舌を出して笑った。


不思議だ。


僕はキッチンにいて、君はソファに座って。


一つ屋根の下、夫婦や同棲しているカップルみたいにこうやって話している。


半年前、君がいなくなる前には考えられなかったことだ。


もちろん、いなくなってからなんてなおさらのことだけど。


「どうしたの?」


気付いたら、彼女は僕の隣に来ていた。


そして、僕の顔を覗き込む。


・・・顔が近い。


ポーカーフェイスを装う・・・が。


顔が熱くなっているのが自分でもわかる。


それに対して、君は普通で。




君は今、僕のことをどう見ている?



相手の気持ちはわからない。


相手の気持ちを知ることができる言葉。


それさえも曖昧で。


だから、人には相手の気持ちを完全に知りえるすべを持っていない。


信じるだけ。


そして、近づこうとする努力をするだけ。


それが精いっぱいなんだ。



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みなさんは不機嫌な時、分かりやすい方ですか?


誰からも悟られませんか?


ちなみに、僕は純也と同じで声が低くなって、めちゃくちゃ分かりやすいらしいですww


次回の更新は日曜日です!!

てか・・・。


全然話が進んでいない・・・ww