出会い。 | love storys  ~17歳、私と君と。~

love storys  ~17歳、私と君と。~

どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

ザァァァ・・・。


大雨が私の体に当たる。


けれど、私は傘を差すことはない。


なんで?


さぁ?


わかんない。


強いて言うなら・・・また翔が現れてくれるかもしれない。


そんな淡い期待をしているからかもしれない。


だから、私は横断歩道を渡らず赤になるまで待ってみる。


信号が点滅して赤になった。


車が前方を通り過ぎていく。


このたくさんの車が通り過ぎて行った後・・・。


信号が青になった時・・・。


翔は目の前に現れてくれるかな?


・・あり得ない。


だってここは東京。


北海道ではない。


私の隣に、女の人と子供が並んだ。


その2人は当たり前のように傘を差して。


信号は赤のまま。


2人は不思議そうに私の方を見ている。


そして、子供は正直だ。


疑問に思ったことを何のためらいもなく、口にする。


「おねぇちゃん・・・なんで傘差さないのー?」


「やめなさい」


お母さんが諭すように言う。


「大丈夫です」


私はニコッとお母さんに笑みを見せた後、かがんで女の子と同じ目線に立った。


「待ってるの・・・」


そう言った。


「・・・誰をー?」


「大切な人を・・・」


「大切な人・・・?」


「いつかあなたにもできる大切な人を。そのために私は傘を差さない」


意味がわからない答え。


私にしかわからない答えだ。


信号が青になって、お母さんは一礼して、横断歩道を渡る。


逃げるように。


あの人に私は異常な人。


そう見えたのだろう。


信号が青に変わったところで、当たり前だが待っていた人は現れない。


ザァァァ。


ただ虚しく、私の体に雨が当たる。


私はかがんだまま、そこから動かない。


最後にあったあの時から、どれくらいの月日が経過しただろう?


一年会えなくて辛かった。


だから、会いに行った。


けど、もう今度は三年。


辛すぎる。


心が張り裂けそうだ。


どうして・・・私は兄に恋をしてしまったのだろう・・・?


何度も自問自答する。


だけど、当たり前のように答えは見つからない。


「どうして」


それは恋愛に関して使っても仕方がない聞き方だ。


「好きになったから・・・好きなんだ」


翔の顔を思い出せば涙があふれてくる。


止まらなくなる。


雨に混じってその涙が地面に落ちていく。


体全身が濡れる。


空が光った。


そして、雷が落ちる。


目の前の高層マンションの明かりが全部消える。


その光景は幻想的で・・・。


なんて。


周りを見渡すと、すべての電気が消えていた。


真っ暗な夜。


雨の音だけが聞こえる。


いや・・・違った。


一つの足音。


誰だろう?


私は立ち上がり、その人の方を見た。


その人は無言でこっちに近づいてくる。


スーツを着たサラリーマン。


眼鏡をかけて真面目そうな。


それが私の第一印象だった。


その彼は、私の頭上に傘を差した。


「え・・・?」


私は途方に暮れる。


だって、目の前の彼が知り合いでもない私に傘を・・・。


そして、彼のスーツは雨に濡れる。


「大丈夫?風邪引いてない?」


「え・・・と・・・」


なにがなんだかわからなくて、なんて返事をすれないいかわからない。


「こんなところで、傘もささずに1人でいちゃだめだよ」


「あなたには関係ないじゃないですか」


初めてちゃんと返せた返事がそれだった。


「関係があるんだよ。これが」


濡れた手で、私の濡れた髪を触った。


なにが・・・なんだかわからない。


この人何なんだ・・・?


「俺が誰だか・・・わからない?」


「え・・・?」


彼は眼鏡を外した。


「あ・・・」


大介さんだった。


スーツと眼鏡。


この二つで全く気付かなかった。


彼は、私の体を自分の方に寄せた。


気付いたら、私は彼に抱きしめられていた。


「翔のこと・・・忘れなくていいから・・・俺のそばにいてくれない?」


電気が復旧したようで・・・あたり一面が一気に明るくなる。


まるで・・・私たちにスポットライトが当てられたみたい。


「その言葉・・・きっといつか後悔するかもですよ」


私は、彼の背中に手を回した。


「しないさ。紗希ちゃんが手に入るなら、他になにもいらない・・・」




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よし、勉強しよう!w


あ、これは星空の下でのやつです。


あまり説明はしません。