85話 砂時計の砂 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

発信音が鳴る。


裕樹君が出てくれるのを私は待つ。


けど、なかなか彼は出ない。


寝たのだろうか?


一度メールだけして寝てしまったのだろうか?


その方がいいかもしれない。


そんなことを考えてる自分がいた。


なんで?


自分自身が問いかける。


だって・・・私の気持ちがばれてしまうかもしれない。


私の気持ちが少しづつ・・・君から離れていってることを。


まだ・・・裕樹君が大好きだ。


蓮君の存在はまだまだ小さい。


けど、大きさはいつか変わってしまうかもしれない。


私の気持ちを例えるなら・・・そう。


砂時計の砂みたいなものだ。


少しのことで、その砂は逆に流れ出す。


そしてまた何かあれば、元に戻る。


そんなことを繰り返していたら、いつか私の心は崩れそうな気がする。


だから、片方で落ち着けたい。


どっちか?


そんなの決まってるじゃん。


もちろん・・・あれ?


今・・・浮かんだ顔が・・・。


嘘だ・・・嘘だ・・・。


自分が信じられなくなる。


訳が分からない・・・。


なんで裕樹君の顔が浮かんでこないの!?


涙が流れてくる。


その時、一番嫌なタイミングで裕樹君が電話に出た。


『もしもし』


愛しい人の声が聞こえた。


『ごめん。起きてた?』


『そりゃ・・・僕からメールしたんだし・・・』




ここから・・・私たちの破滅の道が始まるんだ・・・。


だから、今となって思う。


この電話をしたことはすごく後悔したんだ・・・。


でも、今でも信じてるよ。


もう一度道が繋がることを・・・。