発信音が鳴る。
裕樹君が出てくれるのを私は待つ。
けど、なかなか彼は出ない。
寝たのだろうか?
一度メールだけして寝てしまったのだろうか?
その方がいいかもしれない。
そんなことを考えてる自分がいた。
なんで?
自分自身が問いかける。
だって・・・私の気持ちがばれてしまうかもしれない。
私の気持ちが少しづつ・・・君から離れていってることを。
まだ・・・裕樹君が大好きだ。
蓮君の存在はまだまだ小さい。
けど、大きさはいつか変わってしまうかもしれない。
私の気持ちを例えるなら・・・そう。
砂時計の砂みたいなものだ。
少しのことで、その砂は逆に流れ出す。
そしてまた何かあれば、元に戻る。
そんなことを繰り返していたら、いつか私の心は崩れそうな気がする。
だから、片方で落ち着けたい。
どっちか?
そんなの決まってるじゃん。
もちろん・・・あれ?
今・・・浮かんだ顔が・・・。
嘘だ・・・嘘だ・・・。
自分が信じられなくなる。
訳が分からない・・・。
なんで裕樹君の顔が浮かんでこないの!?
涙が流れてくる。
その時、一番嫌なタイミングで裕樹君が電話に出た。
『もしもし』
愛しい人の声が聞こえた。
『ごめん。起きてた?』
『そりゃ・・・僕からメールしたんだし・・・』
ここから・・・私たちの破滅の道が始まるんだ・・・。
だから、今となって思う。
この電話をしたことはすごく後悔したんだ・・・。
でも、今でも信じてるよ。
もう一度道が繋がることを・・・。