80話  僕の答え | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

もう一度・・・夏帆と付き合うこと・・・。


ばれないようにして・・・だとしても、それは由美を裏切る


ことになる。


だから・・・由美が好きな僕はその申し出は断らなくてはならない。


けど、なぜかその言葉が出てこない。


それは夏帆に対する同情でも何でもない。


こうやって夏帆と話してて分かった。


僕は由美以上に夏帆が好きだ。


「だめ・・・かな?」


僕の返事を待ち切れず、不安そうに夏帆が聞いてきた。


「ごめん・・・」


必死の思いで僕はその言葉を言った。


夏帆のことは好きだけど・・・でも・・・由美を大切にするといった。


由美は信じて待ってくれている。


僕はその由美の気持ちを裏切りたくないんだ。


由美のことが好きだから・・・。


矛盾してる?


そんなのは知ってる。


夏帆の方が好きといっておきながら、結局は由美を選ぶこと。


矛盾していてもいい。


僕は信じて待っていてくれているはずの由美を選ぶ。


その時、脳に誰かの声が響いた。


耳から入ってくる声じゃない。


なぜか直接脳に響く声。


『本当に・・・あなたは由美を信じられますか?』


え・・・?


透き通る綺麗で高い声が僕に問いかける。


『それはどういう意味だよ・・・?』


僕はその声に聞く。


『メール一つ返事が返ってこないだけで不安になるあなたに、遠距離恋愛が・・・由美と付き合うことができますか?』


『・・・不安にはなるさ。けど、不安がない恋愛なんてないと思うし・・・それに・・・答えになってないかもしれないけど、僕は由美が好きだから』


『夏帆の方が好きなのに・・・?』


『・・・会えば、由美が上回るさ・・・』


僕がそういうとその声が消えた。


そして、僕は夏帆に振り返る。


「今・・・付き合ってる人がいるから」





あの時、由美を選択したことは後悔なんてしていない。


けど、正しい選択ではなかったのかもしれない。


きっと、あの時のせいで・・・惨劇を引き起こしたんだから・・・。