58話 すれ違って・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

夕飯が終わり、僕は家での居心地が悪かったので、


気分転換も兼ねて外に出ることにした。


新しい土地も見てみたいし・・・。


外はやっぱり都会とは何か違う。


空気が違うとか・・・?


みんなよく言う。


田舎は空気がきれいと言う。


実際には僕はそういうのを信じてなかったが、


なんとなく・・・なんとなくだが違う気がする。


僕は空を見上げる。


綺麗な三日月が見える。


満月じゃなくて三日月。


周りには点々と光る星。


星を見るとどうしても夏帆の顔が浮かぶ。


そんな自分に嫌気がさして、道に迷わない程度に


歩くことにした。


歩いて数分が立つと住宅街から出て、視界が開けた。


そして、そこに見えたのは河川敷。


由美と・・・夏帆と・・・星を見たあの河川敷によく似てる。


とか言っても、河川敷なんてどこも同じようなもんだが。


僕は、最初川の近辺に降りてみようと思ったが、


それを止める。


明日学校あるし、長居しちゃいけない。


僕は、隣の道路を歩く。


すると、前方に女の人が歩いてるのが見えた。


僕の方に向かって。


顔は暗くてよく見えない。


田舎だけあって、まったく街灯がないから・・・。


そして、その女の人とすれ違う。


すれ違った瞬間、その一瞬だけその人の顔が見えた。


僕は、その顔を見て驚きその女の人の後ろ姿を見送るように


振り返る。


その顔は・・・とても綺麗で見覚えのある顔だった。


僕はその時、運命というものに悪寒を感じた・・・。




あの時、君は僕に気づいただろうか?


僕は今でもあの時のことを覚えてるよ・・・。