50話 宛名は・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

久しぶりに出た外。


まだ7時だというのにかなりの暑さだ。


まだ、そんなに距離を歩いてないのに汗が出る。


空は澄み渡るほどの青空。


この天気がやけに憎い。


風は全く吹いておらず、太陽が僕を照り付ける。


いや・・・木々の葉が少し揺れているところを見ると、


少しは風が吹いているのかもしれない。


まあ、自分にあたったるのを感じないから意味はないのだが。


ひぐらしの鳴き声がひどく五月蠅い中で、


小鳥のさえずりが力なく聞こえる。


自分が住んでいるマンションが見えてくる。


ここまでの道のりはかなり長く感じた。


もし由美と一緒に歩いていたら、こんな道のり


むしろ短く感じるだろう。


けど、一人で帰るとこんなにも長く・・・。


同じ時間でも感じ方次第で大きく時間は変わる。


人間が思ってる時間はひどく曖昧でデタラメなもの。


でも、それがいいのかもしれない。


機械のように時間を感じていたら、それはつまらない。


やっぱり、時間の感じ方があるから楽しい時があって


つまらないときがある。


どちらもなかったら・・・感情のない人生を送るだけ。


少なくとも僕はそんな人生は嫌だけど。


なんてことをを考えてるとマンションの前まで来る。


僕は自分の家の番号のところのポストを開ける。


すると一通の手紙が入っていた。


「何だろう・・・」


僕はその手紙を手に取り、宛名を見る。


その宛名は海外にいるはずの両親からだった・・・。