48話 少し積極的になって | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

次の日になると、体はずいぶん動けるようになっていた。


とは言っても、まだ熱は38度以上あり、安静にしなければ


いけないんだが・・・。


でも、何日も由美の家にお世話になるのはまずい。


早く治さなければという焦りもある。


その時、ノック音なしにドアが開く。


梨香さんかなと思ったがそこには違う人がいた。


一番見覚えのある人だ。


「裕樹君。具合は大丈夫?」


心配そうな顔で由美は僕の顔を覗き込む。


「大丈夫だよ。由美は大丈夫?」


「もう治ったよ。でもごめんね。私のせいで・・・」


由美は申し訳なさそうな顔をする。


その顔が少し可愛くて意地悪をしたくなる。


「ホントだよ。由美があんなところにいるから・・・」


「う~・・・。ごめん・・・」


少し涙目になって肩を落とす。


・・・少しやりすぎたかな?


「冗談冗談。別にそんなこと思ってないから」


僕がそう言って笑うと


「よかった~」


由美が笑顔を浮かべた。


「やっぱ、由美は笑顔が一番可愛いよ」


「ふぇっ!?」


由美の顔が途端に赤くなる。


「それは冗談で言ってるの?」


「ホントに」


僕がそう言うと一層顔が赤くなっていく。


「ありがとう・・・裕樹君・・・」


「何?」


「キスしていい?」


「風邪がうつるぞ?」


「キスじゃうつんないよ・・・多分・・・」


由美は微笑み僕にキスをする。


由美の唇が触れる。


ただ、これだけだと思っていた僕とは対照的に由美は舌を入れてくる。


僕は少し驚いたが、受け入れて自分の舌を由美の舌に当てる。


・・・なんかいつもと違う。


由美からこんな積極的に来ることはそんなになかったのに・・・。


その時、コンコンとノックする音が聞こえて由美は僕から


急いで離れた。


入ってきたのはもちろん梨香さん。


「由美お嬢様」


ため息交じりに由美を呼ぶ。


「ん?」


「なに病人襲ってるんですか・・・」


どうやら見ていたらしい。


僕らはいうまでもなく少し気まずい時間を三人で過ごした。