45話 二つの感情 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

何分ほど僕らはこうして抱きしめ合っているのだろうか?


3分・・・5分・・・それよりもっと・・・?


「すごい寒い・・・。けど、温かいな」


由美が小さな声でそう言った。


「なんだよそれ?」


「雨で寒いけど、君のぬくもりを感じる。君の温かみを感じる。こうしてると・・・」


由美は僕を抱きしめる手を強くする。


「すごく幸せだ・・・」


ドクン。


ズキン。


二つの真逆の感情が僕のなかでうごめく。


なんなんだよ・・・。


その時、由美の手が力を失い体が崩れる。


「どうした・・・?」


僕はその体を支える。


少し嫌な予感がする。


僕は由美の額に手を当てる。


かなり熱い。


「由美!?大丈夫か!?」


「うん。だいじょお~ぶだよぉ~」


完全にだめらしい。


僕は少し苦笑いを浮かべる。


「じゃあ、帰るか・・・」


僕はそう言って由美をお姫様だっこのように抱える。


「ふぇ!?」


由美は素っとん狂な声を上げる。


「歩けないだろ?」


「ありがと。でも、ちょっと待って・・・」


「ん?」


僕が立ち止まると、由美は僕の首に手をまわしてキスをした。


そして、幸せそうな笑顔を浮かべた。


その表情がすごく可愛らしい・・・君のことが好きだと確信する。


けど、同時に・・・。