太陽が燦々と照りつける真夏日。
誰もが外に出ることを嫌う。
けど、学生は当然のように学校がある。
まあ、それも今日までだが。
今日は終業式。
明日からは学生特有の超大型連休である夏休みとなる。
僕は筆箱だけが入ったカバンを持ち、家を出る。
ドアを開けると家との圧倒的な温度差に少したじろく。
確か、朝の天気予報でやってたっけ・・・。
今日はまた、温度の高さで記録を更新したって・・・。
絶対に明日から外に出ることはなくなるな。
僕はそんなことを考えながら外に出る。
駅前まで来ると人通りがあわただしくなる。
そして、人口密度も増える。
結論・・・。暑苦しい。
けど、そんなことを言ってたら永遠に電車に乗れない。
「はぁ・・・」
僕はため息をつきながら電車に乗る。
「あ・・・」
その時、体が密着した隣の人を見た時思わず声が出た。
「すごい偶然だね、裕樹君」
由美はそういって苦笑する。
「だな。隣に女子高生がいてほしくなかった・・・」
「なんで?むしろいてほしいものなんじゃないの?あ、もしかして可愛い女の子限定とか?」
由美はい意地悪な笑みを浮かべる。
「いや・・・そうじゃなくて・・・。痴漢に間違われたら嫌じゃん」
「・・・彼氏を痴漢扱いする彼女はいないと思うけど・・・」
「確かにな」
「むしろ・・・」
そういって由美は僕の耳元囁くように
「たまにはそういうこと・・・してほしいなぁ・・・」
「え・・・?」
僕が顔を少し赤らめた時、電車のドアが開く。
人の波に押し流されるように僕達も電車から降りる。
「時間・・・結構やばいね。早く行こ?」
そう言って、由美が僕の手を引く。
「ああ、うん・・・」
今日の由美はいつもと違う・・・。
直感的に僕はそう感じたんだ。