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思いだすと、自分の不甲斐なさに笑えてくる。
自分の大切な人が目の前にいたのに・・・
守りきることができなかったのだから。
守れるはずだったのに。
あんなに傍にいたのに。
手を握っていたのに・・・。
夏帆は生きてる。
もし、そうだとしても僕が彼女に会う資格が
あるだろうか・・・?
会った時、僕はどんな顔でいればいい?
・・・やめよう。
こんなこと考えても意味がない。
生きているとしても・・・会う機会がない。
会うはずがない。
それに、夏帆のことは考えちゃいけない。
今、僕には由美がいる。
「あはは・・・電話を無視しといて・・・か?」
自分に皮肉を言う。
自分の本当の気持ちがわからない。
いや・・・わかってるんだ。
僕が好きなのは・・・夏帆だってこと・・・。