気付くと空は光に照らされていて明るかった。
さっきまでの暗い中にちりばめられた星は見えない。
見えるのは雲一つない青空だけ。
どうやら、朝になってしまったらしい。
小鳥のさえずりが聞こえる。
少し寒い。
よく、こんなところで寝れたもんだな。
内心肩をすくめて苦笑する。
ふぅ・・・。
僕はため息ををついた後、上体を起こす。
左手は夏帆の右手とつながったまま。
僕は夏帆の寝顔を見る。
可愛らしい寝顔。
無意識に僕の体が動く。
そして、寝ていて無防備な彼女にそっとキスをした。
『ふぇっ!?』
夏帆は驚いたような声を上げて起き上がる。
『今・・・・なにしたの・・・?』
夏帆は自分の唇を抑えながら僕に聞く。
『さあね~』
僕はしらばっくれてもう一度、草の上に横になる。
『裕樹君、今絶対キスしたよね!?』
『したよ~』
『なっ・・・私のファーストキスだったのに~』
夏帆の顔が赤くなる。
『じゃあ、これが、夏帆が目を覚ましてる時のファーストキス』
そう言って、僕は夏帆の唇に自分の唇を重ねた。
夏帆は嫌がらない。
ただ、なにもせずそのキスを受け止める・・・。