36話 ただそのキスを・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

気付くと空は光に照らされていて明るかった。


さっきまでの暗い中にちりばめられた星は見えない。


見えるのは雲一つない青空だけ。


どうやら、朝になってしまったらしい。


小鳥のさえずりが聞こえる。


少し寒い。


よく、こんなところで寝れたもんだな。


内心肩をすくめて苦笑する。


ふぅ・・・。


僕はため息ををついた後、上体を起こす。


左手は夏帆の右手とつながったまま。


僕は夏帆の寝顔を見る。


可愛らしい寝顔。


無意識に僕の体が動く。


そして、寝ていて無防備な彼女にそっとキスをした。


『ふぇっ!?』


夏帆は驚いたような声を上げて起き上がる。


『今・・・・なにしたの・・・?』


夏帆は自分の唇を抑えながら僕に聞く。


『さあね~』


僕はしらばっくれてもう一度、草の上に横になる。


『裕樹君、今絶対キスしたよね!?』


『したよ~』


『なっ・・・私のファーストキスだったのに~』


夏帆の顔が赤くなる。


『じゃあ、これが、夏帆が目を覚ましてる時のファーストキス』


そう言って、僕は夏帆の唇に自分の唇を重ねた。


夏帆は嫌がらない。


ただ、なにもせずそのキスを受け止める・・・。