35話 願い事 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

夏帆の手は少し冷たい。


外が寒いから当たり前だけど。


僕は夏帆の横顔を見る。


暗い中、淡く照らされている夏帆の顔がとても綺麗。


『あっ!!』


その時、夏帆が空を指差して叫ぶ。


『どうした?』


『今見てなかったの?』


『ああ・・・ごめん』


『流れ星見えたんだよ~?何見てたの?』


『夏帆見てた』


僕が平然とそう言うと、また夏帆の顔がほのかに薄紅色に染まる。


『なっ・・・。見る方向が違うよ』


夏帆は僕から視線を逸らす。


『あっ・・・』


その時、流れ星が見えた。


『え?見えたの?』


『うん。そこに』


今はただの暗闇となっている空を指差す。


『う~・・・。裕樹君が変なこと言うから見逃しちゃったじゃん』


『ごめんごめん』


『なんか願い事した?』


『した』


『え?何を何を?』


夏帆は予想通りくいついてくる。


『ずっと・・・夏帆といられますように・・・』


僕は夏帆の手を強く握った。


『ありがと・・・その願い・・・叶えようね。二人の想いで』


夏帆は僕の手を強く握り返した。