30話 心の闇 | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

帰り道、僕らは自然に・・・当たり前のように


無言で歩いていた。


お互い話しかけるのが気不味かったんだ。


なんで?


そんなのは決まってる。


僕があんな話をしたから・・・。


話さなければよかった・・・?


けど・・・それはきっと違う。


話さなければいけなかったんだ。


「なんか・・・」


由美がその沈黙を断ち切る。


「話しづらいな~梨香さんと・・・」


そう言ってぎこちない笑みを浮かべる。


「普段通りに接しといてよ・・・。きっと・・・思い出したくない話だと思うから・・・」


「・・・だよね。わかった」


ふと、周りを見渡す。


いつの間にか由美の家の前まで来ていた。


「送ってくれてありがと・・・。またね」


「由美・・・」


「何?」


「今日はごめんね。最初のデートだったのにこんな暗い話題して・・・」


「いいよ。聞いたの私の方だし。まだ誰にも言ったことのない心の闇・・・話してくれてありがと。いつか、私が光になって照らしてあげるからね」


そう言って、由美は天使のような優しい笑顔で微笑む。


「わかった。その時まで待ってるよ。由美・・・夏帆のことはまだ忘れられない・・・。けど、僕は由美のことが好きだ」


周りに人がいないのを確認して僕は言った。


「私も・・・裕樹君のこと・・・大好きだよ・・・」


ガチャン。


由美が家のドアを閉める音がした。


ドアが閉まっても・・・僕が真実を全部話しても・・・僕らは繋がってる。


そう信じているんだ。