29話 過去の過ち | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「じゃあ、今から話すよ僕と夏帆の三年前のこと・・・」


「うん」


由美が頷いたのを見て僕は話し始める。


「夏帆は僕の前の彼女だった人だ。まあ、三年前に死んだけどね」


「え・・・じゃあ、なんでさっき・・・」


「ああ、似たような人がいただけ・・・。その三年前に死んだのは交通事故が原因でさ、僕らが横断歩道を歩いてるときに、右折してきたトラックに衝突したんだ。僕の真後ろで起こった惨劇・・・」


「それを今でも引きずっているの?」


「引きずらない方が無理じゃない・・・?目の前で大切な人がいなくなったんだぜ?一瞬で・・・。で、その後病院に搬送された。でも、その後のことは僕は知らない」


「え・・・?病院に行ってないの?」


「ああ。行ってない。正確には行けなかった・・・が正しいかな。夏帆の家は代々お金持ちで色々なものを所有していたらしい。それで、夏帆には当然のように婚約者がいた。それを取り消して僕と付き合ってたんだ」


「・・・」


由美は黙って僕の話を聞く。


「けど、あの事故が起きた。あっちの家庭としてみたら怒り爆発なわけで・・・。僕がちゃんと守ることができなかったから・・・」


「じゃあ、なんで夏帆さんが死んだって・・・」


「死亡通知のコピーをもらったからな。もっとも手渡しとかじゃないけど。だから、それが偽装とかじゃない限り・・夏帆は死んでる・・・」


「ごめん・・・聞いちゃいけない話だったね・・・」


「いや・・・でも付き合っていく上で隠し事も嫌だったし・・・それに・・・」


「それに・・・?」


「まだ夏帆の件は終わってはいないんだ・・・」


「え・・・?」


「夏帆の名字は佐伯・・・まだ関係は途切れてはいない。まだ、きっとやることがあるんだ・・・」


「それって・・・」


「うん。由美の家の家政婦さんが夏帆のお姉さん・・・」