ぼくが「くっつきすぎ」と言った後、
由美は手をつなぐ以上のことはしてこない。
「ごめん・・・」
街中を歩きながら、僕は下を向いて由美に謝る。
「え・・・?なんで、謝るの・・・?」
「いや・・・」
「ていうか、こんなブラブラしてないでどっか入らない?」
「ん~・・・いいけど、どこにする?」
「男の子が決めてよ」
由美がいたずらっぽい笑顔を向けてくる。
機嫌は直ったらしい。
「そうだな~・・・」
僕は時計を見る。
11時30分。
「昼食でも食べる?」
「いいね。ちょうどお腹すいてきたし」
「じゃあ、ファーストフードでいいかな?」
「うん」
由美は頷き、僕らは近場にある店に入ろうとした時・・・
「え・・・?夏帆・・・?」
君の姿が見えた。
けど、もう一度ちゃんと見てみると全く違う人・・・。
僕は、はっとして由美を見る。
「何してんの?早く入ろうよ」
由美には聞こえてないみたいだった。