26話 自分でやってるのに・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

いつもより遅く設定した目覚まし時計が耳元で鳴り響く。


五月蠅い・・・。


僕は左腕を動かしてアラームを止める。


止めた後は静寂が訪れる。


時刻は8時45分。


今日が平日だったら、HRが始まっていて


完全なる遅刻だ。


けど、今日は日曜日。


むしろ、こんな早く起きるのは珍しい。


けど・・・今日は起きなくちゃいけない。


だって・・・今日は由美とのデートの日だから・・・。


少し後ろめたさはある。


由美にも、夏帆にも・・・。


けど、由美の笑顔を見たら断ることはできなかったから


デートすることにしたんだ。


わかってる・・・。


このままいけば由美を傷つけてしまうかもしれないことぐらい・・・。


待ち合わせ場所に着くと、20分も前にもかかわらず、


由美はそこにいた。


「おはよ。裕樹君」


由美は微笑む。


「うん。おはよ」


「じゃあ、どこ行く~?」


由美は僕の手を握ってそう聞く。


「どこでもいいよ」


「じゃあ、二人になれるところがいいなぁ」


由美が必要以上に僕にくっついてくる。


嫌じゃない。


むしろ嬉しい・・・。


はずなのに・・・。


なんだろう・・・この感じは・・・?


周りの視線を気にしながら、それでも僕はそれを受け入れて


抱きしめようとするはずなのに・・・。


今の僕にはそれができない。


「くっつきすぎだよ・・・」


僕は少し由美から離れる。


それを少し悲しそうに見て由美の顔を見て


自分でやったことなのに切なく・・・悲しくなるんだ・・・。