「あはは・・・嘘だろ・・・?」
歩きながら僕は空を見上げる。
「また、君と接点ができるなんて・・・」
ほんとにすごい偶然・・・。
君を忘れかけていた、その時に・・・。
よりによって由美の家で君のお姉さんを見つけるとは。
これは、君が仕掛けた最後の一手・・・ってか?
僕は内心肩をすくめて苦笑する。
確かに、これで君を忘れることはないな。
由美に会うたびに、家に行くたびに絶対思い出す。
いや・・・でもこれでよかったのかもしれない。
僕は君のことが誰よりも好きだった。
一生愛すると誓った。
その気持ちは揺るがないと言った。
誰よりも強く抱きしめた。
そして・・・
「夏帆・・・君をずっと好きでいる。僕の隣にいてほしい・・・」
そう言った。
あの時の気持ちが揺らいでいる僕に釘を差すことができた。
夏帆は死んだ。
けど、僕の気持ちはずっと夏帆のまま・・・。
でいられる自信はない。
その時、携帯にメールが届いた。
送り主は・・・由美。
『日曜日絶対デートしようね。私、すっごい楽しみにしてるから』
「・・・っ」
心が揺らぐ。
僕は、昔から大好きでこの世からいなくなった夏帆か
最近、好きになった由美・・・。
どちらにいけばいいんだろうか・・・?
普通答えは決まってる・・・・はずなのに・・・。
僕はその選択を選ぶことができないんだ。
由美にいかなくちゃいけない。
けど、夏帆も忘れられない・・・。