21話 ただじっと見て・・・ | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

「じゃあ、私はここで失礼しますね」


使用人さんは由美の部屋の前に僕を連れてきた後、


一礼をしてそう言った。


「えっ・・・ちょっ・・・」


戸惑う僕に笑顔で


「頑張ってください」


と言って階段を降りて行った。


このドアの向こうに由美がいる・・・。


そう思うとなんだか緊張してくる。


でも、ここで立ち止まっていてもしょうがない。


僕は、ドアをノックする。


「は~い。どうぞ~」


由美の声が聞こえる。


透き通った可愛らしい声。


僕はなにも言わずにドアを開けた。


「裕樹君!?」


僕の姿を見るなり由美は大声を上げる。


「うん。プリント持ってきた」


そう言って、上半身を起こしてベッドの上にいた


由美に数枚のプリントを渡す。


「あ・・・ありがと・・・」


由美がそれを受け取る時、お互いの手が触れる。


お互いの体がそれに反応してプリントを落としてしまう。


緊張しているから、過敏になるんだ・・・。


そして由美はプリントには目を向けず、


僕の方を顔を赤くしながら、ただじっと見る。


由美が何を求めているか・・・由美の表情を見て簡単に分かること。


僕は・・・なにも言わず由美にキスをした。