家の前に立つ。
確かに『河原』と書いてあるが・・・。
インターホンを押す手が震える。
誰が出るのだろうか・・・?
母?父?それとも兄妹の誰かとか・・・?
最初はなんて言えばいい?
第一声はちゃんと出るだろうか?
絶対声・・・震えるだろうな・・・。
僕はふぅと一つ大きな息を吐いてインターホンを押した。
そしたら、間髪いれずに女の人の声が聞こえてきた。
『はい。こちら河原ですがどなたでしょうか?』
由美のお母さんだろうか?
それにしては、声が若すぎる・・・。
じゃあ、姉とか・・・?
「由美さんのクラスメートの者です。学校で配布されたプリントを持ってきたのですが・・・」
『由美お嬢様のですか。わざわざありがとうございます。今、家開けますね』
その後、間の抜けた電子音と共にインターホンが切れる。
・・・お嬢様だと!?
僕は心の中で叫んだ。
ということは・・・あれは使用人さんか!?
そこまですごいってことか・・・。
僕は、使用人さんがでてくるのを心臓の鼓動が高いまま待つ。