帰りのホームルームが始める。
ここでも、連絡事項などは聞かずに勉強をする。
先生が「重要」と言った時だけ聞くんだ。
「誰か、河原のプリント持って言ってくれる奴はいるか?」
先生はどうせいないだろうといった感じで聞く。
「はい」
僕はそう言って手を挙げる。
クラス中のみんなが一斉に僕の方を怪訝そうな顔で見る。
先生も戸惑った様子で
「おお・・・。そうか、じゃあ頼む」
先生は僕にプリントと住所と地図が描かれたメモを渡してくる。
そして、みんなは何事もなかったかのように勉強を再開する。
もうHR終わるのに・・・。
どうやら、彼らは一分一秒でも惜しいらしい。
家でどれだけ勉強してるんだ・・・?
HRが終わり、みんな下校する。
参考書を読みながら・・・。
手ぶらなのは僕だけだ。
僕は、地図を頼りに由美の家を捜す。
幸いにも最寄りの駅が僕の家と同じで、すごく分かりやすい
目印があるらしいので簡単に家に着くことができそうだった。
僕はその目印の欄を見る。
「・・・?」
そこに書いてあったのは
『駅から一つ目の交差点を右に曲がり、大きな豪邸が見えたらそこが河原さんのお宅です』
どうやら由美の家はお金持ちらしい。
そして、右に曲がり歩いていると、目立つほど
大きく綺麗な家が僕の視界に入った。