学校に着くと、またいつも通り。
誰も何も言わずに勉強している。
相変わらず暗いな・・・。
そんなことを思いながら僕は自分の席に着く。
僕は隣りの席を見る。
そこには、由美の姿がない。
「どうしたんだろ・・・?」
こんな、人を心配している僕はこのクラスでは変わり者。
そんなこのクラスの雰囲気がすごく嫌だ。
HRが始まり、由美が風邪で欠席だということが分かった。
僕のテンションがまた一段と下がる。
そんなテンションの中で1時間目が始まる。
先生の声が、静まり返ったクラス中に響き渡る。
その声とクラスのみんなのノートに文字を書く音が
混ざり合って不協和音として僕の耳に入る。
「ちっ」
僕はみんなに聞こえないくらいの音量で
舌打ちをして顔を伏せる。
一昨日まではこんなひどくはなかった。
けど、昨日由美と話してキスをして・・・。
そして、改めて気づく。
『君』のことを考えた時と同じこと。
僕の中で由美の存在は驚くほど・・・
大きくなっていたんだ。