「夏帆か・・・」
僕はそう呟きながらベットに横になる。
そして、ゆっくり目を閉じる。
「・・・おいおい・・・嘘だろ・・・?」
僕は思わず苦笑いを浮かべる。
僕はたまにやることがある。
数個のことを考える時。
目を閉じて、心、思考を無にする。
すると何が浮かび上がるのか・・・。
そして、人で比べた時は毎回『君』だった。
なのに、今回は由美の顔が浮かんだ。
今まで、『君』と出会ってから一度もなかったことだ。
なんで・・・?
一日・・・・たった一日由美と一緒にいただけで・・・。
それだけで簡単に、『君』から目を逸らした。
これが、もしずっと続けば僕の中から
『君』の存在が消えてしまうかもしれない。
キスしただけなのになんて単純な・・・
内心肩をすくめながら苦笑する。
と、同時に焦りがこみ上げてくる。
だって、『君』は・・・