11話 初々しくて | love storys  ~17歳、私と君と。~

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どれだけ、時間が戻ればと思っただろう。

どれだけ、彼が愛おしいと思っただろう。

どれほど・・・

       私は君との未来を願っただろう。

帰り道、さすがにキスをした後は無言になる。


だからこそ僕は彼女の手を握った。


由美の温もりを感じる。


「・・・」


由美は僕の方を見てなにも言わず、


顔を赤くするだけ。


そして、数秒もたたないうちに顔をそむける。


こういう関係って初々しくてすごくいい。


由美がさっき言ってた通り、


今まで何人もの女の子と付き合ってきた。


けど、こんなぎこちなく手を握ったりとか


恥ずかしがりながらキスしたりとか・・・。


今はこういう『初めて異性と付き合ったような


可愛らしい恋愛』をしてみたかったんだ。


前は、むしろ手をつないだかすら記憶にない。


何度も、相手が求めてきて、それに答えて一つになって・・・。


キスなんて長いのしか・・・。


・・・やめよう。


隣に由美がいるのに、こんな過去を振り返るのは。


「・・・あのさ」


そのとき、由美がうつむいたまま、


僕に話しかけてくる。